第12話 クラス

 僕のレベルが8になってゴーレムマスターのランクが二になった。


 リュウト サカイ レベル8

 クラス: 錬金術師ランク3 付与術師ランク3 ゴーレムマスターランク2

 クラス補正 錬金術師(器用1 知性1 MP15)

       付与術師(素早さ1 知性1 MP15)

       ゴーレムマスター(強さ1 器用1 知性1 HP10 MP20)

 強さ 10 物理的攻撃力

 器用 9 命中率

 素早さ10 回避率、移動速度

 知性 17 魔法的攻撃力

 HP 26(26)

 MP 110(110)

 スキル 言語理解

     追加MP レベル4(補正値 +20)

     MP増加 レベル3(補正値 1.3)


     錬金術師スキル 金属軟化

             金属硬化

             魔金属軟化


     付与術師スキル 魔力付与

             属性付与

             魔力付与II


     ゴーレムマスタースキル クリエイトアーム

                 カスタマイズアーム


 ユニークスキル 不思議なポケット


 レベルとランクは二上がるごとに能力値に修正が入るらしい。

 HPとMPはレベル、ランク毎に上がるそうだ。


 職能スキルはランク五から有効なのが出てくるらしく、この時点では微妙な物ばかりだ。

 それでもゴーレムマスターは難易度が高い分、少し使える。


 錬金術師の軟化スキルは、まんま触れている金属を軟くするスキルだ。

 この世界の合金は金属を軟くして、手動でこねて作るらしい。


 硬化は『軟くした』金属を元の硬さに戻すスキル。


 魔金属は魔力を帯びた金属って言われたけど、どんな金属なのかはよくわからない。

 ミスリル? オリハルコン? なんかそういう感じの金属は普通の金属スキルじゃ影響受けないらしい。


 魔力付与は純粋に魔力を、属性付与は火や水などの属性を付与するんだけど、効果時間がめちゃくちゃ短い。

 体感一秒くらいだと思う。

 魔力付与IIは二秒くらい。

 ランク五から永続付与が出てくるらしいけど、そんなに強い付与では無いらしい。


 付与術師はランク十くらいから本領発揮って言われたけど、ここから上げるのは結構厳しい。


 クリエイトアームはその名の通りゴーレムの腕を作るスキル。

 ゴーレムそのものを一括で作るにはかなり高いランクが必要らしく、最初は格パーツを作成してそれを繋げて使うらしい。


 ちなみに、ゴーレムの動力はボディにあるとの事で作った腕は動かない。


 カスタマイズアームはクリエイトアームで作成した腕を改造する事が出来る。

 一般的にはこれで腕の形を変えて、装着出来るようにして盾として使う事が多いらしい。


 ただ、作る側の能力次第で性能が変わるので、普通のゴーレムマスターになる構成で作成された盾はそんなに優秀では無いらしい。


「モンクが欲しいな」

 僕のステータスを見せたら、ヒルダがボソッと呟いた。


「モンク?」

「あぁ、聞いてはいたがこんなに能力が低いとは思わなかった」

 ここの人達は意見が素直すぎて辛い。


「やっぱり低いですか」

「あぁ、この先相手が強くなって行った時に自分で身を守る術を持って貰わないと、同時に二人を庇いながら戦うのは難しい」


「それってつまり……」

「マイカを連れて行かないか、お前が強くなるかの二択しか無い……今でもマイカはドングリをよこすんだろ?」


「あ、その、全部じゃないんですけど……好意でくれるのを断りづらくて」

「別に責めているわけじゃ無い、それはお前たちの自由だ」


「モンクって聞いた事無いクラスなんですが、簡単に取れるんですか?」

「これも複合職で、拳闘師と回復師をランク二まで上げれば取れる」


「……目指した方が良いですか?」

「お前単独でも戦えるようになる事は必要だぞ、冒険者はいつどうなるか分からない。

 生き残る可能性はあげた方がいい」


 ヒルダは口調はぶっきらぼうだけど、優しい目で僕を見つめていた。


「頑張ります」

「そうか! いや実はなゴーレムマスターとモンクの組み合わせはなかなか面白いシナジーを出せるんじゃ無いかって思っててな!」


 あれ? 無口で優しいお姉さんが居なくなって、ただの好奇心強めのヲタクが現れた。

 一抹の不安を残しながら、ヒルダの説明を聞くことにした。


 ー数日後ー


「そろそろ、オーガに行くかどうか考えないと」

「考える? そんなに強いんですか?」

 ルーイの言葉にちょっとした疑問を挟んだ。


「ドングリだと四個分だから、単純にオークの倍の強さなのよ、それだけ考えると今の私達なら充分戦えるってなるんだけど、オーガってかなり攻撃寄りのモンスターだから、こっちが防御側に回ると簡単に壊滅させられちゃうのよねぇ」

「オークとオーガの中間に入るようなモンスターが居ないのが、この地域の欠点ね」


「なるほど」


「そう言えば、モンク取るんだって?」

「はい、ヒルダさんにオススメされたので」


「あぁ、ヒルダにオモチャにされたのね」

 あれ? 僕の聞き間違いかな?

 ルーイ、今オモチャって言わなかった?


「今オモチャって言いました?」

「あら? そんな事言ったかしら? 気のせいじゃない?」

「はぁ……」

 ま、いっか。


「じゃあ、拳闘師を先に伸ばしてそれがランク二になったらオーガ行きましょう」

「それって、つまり」


「自分の事は自分で守れって事ね」

「ですよねー」


「その代わり、しばらくはドングリはリュウに集中してすぐ上げてしまわうわね」

「ありがとうございます」


「それはヒルダに言ってあげて、この提案は彼女からされた事だから」

「はい! ヒルダさんにも直接言います!」


 ここからが僕の本当の冒険が始まる!

 …

 …

 …

 なんて事はなかった。

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