寡黙な英雄は苦労人〜コミュ障なのになんでこんなに人が寄ってくるの!?

ナリゾー

第1話

冒険者協会はいつも賑わっている


若者から中年まで幅広い年齢層が集まっている


その分やんちゃな輩がいるがそれを抜いてでも賑わっている


冒険者協会の扉を開ける1人の青年


その人が歩くと皆その人に視線を移す


さっきまで賑わっていたのが嘘のようだ


「依頼完了だ」


受付の人に依頼完了の旨を伝え報酬金を貰い何も言わずに外に出る


「あれって英雄様よね?」


1人が口に出すと


「やっぱり雰囲気が違うよな!」


1人また1人とあの青年の話題に移る


彼の名前は『リック』戦争を1人で終結に導いたことで英雄呼ばわりされているが普段から無口なことから寡黙な英雄と呼ばれていることの方が多い


だがしかし彼の内心はと言うと


『おい!なんで俺あんなに注目されなきゃいかんのだよ!コミュ障なのにあんなに視線浴びせられちゃ困っちゃうよ!』


とんでもないほどにコミュ障出会ったのだった!


リックの容姿はイケメンだ中性的な顔立ちなのにたまに見せるギラついた目が女性達にはギャップ萌えらしい


『だってさ?あの戦争俺道に迷ってたらたまたま遭遇してさ殺されるの嫌だったから俺は必死に抵抗してたら敵国の戦力の5割は壊滅させただけじゃん!師匠は多分10割どころか国そのものを壊滅させるやもしれん』


それと彼は師匠という人外レベルと共にすごしてたこともあるために自己評価が低いのだ!


『とにかくみんなの前でポーカーフェイスが崩れなくてよかった。今日は依頼も達成したし帰ろうかな』


すると路地裏の方から男女の言い争う声が聞こえた


「おい嬢ちゃんちょっとぐらいいいじゃねぇか?」


『あれは確か冒険者のジンか無類の女好きでありよく新人イビリをして謹慎処分を受けている人だな』


「やめてください!私はこれから用事があるんです!」


『相手の方はかなりの美人さんだな、見た感じ冒険者では無さそうだがなんか訳ありっぽいなもしかしたら貴族様かもしれない』


などと人間観察をしているうちに事は大きくなりつつある


「黙って俺についてこいよ!いいことしてやっからさ」


下卑た笑みを浮かべながら女性の手を引く


「おい、いい加減にしろ」


『うぅやっぱり緊張する』


「あぁ?お前誰だ...って英雄!?」


「お前はいつまでそういうことを続けているんだ?」


「いい女だったし...」


「いい女がいるなら真っ当な落とし方をしろだからそんな姑息な手を使わずに正々堂々とだ」


「わかりました...あの英雄」


「なんだ?」


「あなたみたいに強くなれますか?」


「なれるさだから鍛錬に励め」


そういうと女性に謝りながらその場を去るジン


『柄にもないこと言っちゃったァもうちょい怖がらせない喋り方をしたいなぁ』


などと心で愚痴りながらその場を去ろうとする


「リック?おーい聞いてる?」


「な、なんだ?」


『急に呼び止められてびっくりした』


「そういうところは変わってないのね」


『あれそういえばこんな感じの子どこかで』


「久しぶり、ラウラが貴方に逢いに来たわ」


「ああ、久しぶり」


『ラウラちゃんか〜かなり久しぶりだなぁ』


「あと、コミュ障なのも知ってるからね」


その言葉にビクッとするリック


「そ、そうかなら本心でも大丈夫だよね?」


ところでラウラの内心は


『リックのこういうところのギャップがいいのよね!かっこいいし可愛いって無敵やん!』


かなり忙しかった


「とりあえず落ち着けるとこに行こうか」


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