2-1 新たな依頼者?

 闘技場でのデビュー戦を終えた一週間ほど後のこと。

 『魔女の家』で過ごすヴァグランツ一行は、雇い主であるコハクから、ある相談を受けることとなる。


GM/コハク:「この間はおつかれさま。どう? ここでの生活には慣れたかしら?」


メルヴィン:ハイ! もう快適な限りです!(色々なことに金の心配をしなくていいため)。


フェデリコ:いや~僕も快適に過ごさせてもろてますね~! ボケ拾ってくれる人がいるって最高やな!


アルシェ:はい! すっごく楽しいです!


ワズン:だいぶ馴染んできたと思う。ありがとう。


GM/コハク:「みんな仲良くしてくれて嬉しいわ~。さて、こうして集まってもらったのは、あなたたちにまたお願いがあるわけなんだけど……闘技大会の話とは別件なの。前に、フロウライトについて調べている知り合いがいるって話をしたでしょう? 覚えているかしら?」


ワズン:そういえばそんなことを言っていたような…。


アルシェ:自己紹介の時でしたっけ?


フェデリコ:言うてはりましたな~。なんやアポの依頼です? それとも漫才?


GM/コハク:「その子がおばあちゃんの学者仲間でね。あなたたちのことをそれとなーく話して、フロウライトについて聞いてみたのだけれど……」と言って、フェデリコの方をちらり。


メルヴィン:フロウライトってのが皆、こんなふざけたミラーボールじゃないことを祈りたいですね。


フェデリコ:こらこら~! 誰がミラーボールやねん!(七色に光り輝きながら)。


GM/コハク:「調べているっていっても、その子も実際のフロウライトを見たことが無いのよ。だから、是非とも本物のフロウライトに会ってみたいって、頼まれちゃったの」


フェデリコ:ホンマにアポの依頼やった。


GM:フロウライトは絶対数が少ないうえ、見た目で相手をビビらせないようにするためスカーフとかマスクで顔を隠しちゃうことが多いので、目撃証言すら極めて少ない種族だと言われています。


メルヴィン:人間の一生のうちで、もしも出会えたら相当な強運だってくらい希少らしいからな。


アルシェ:神秘的な存在なんですねぇ…。


ワズン:そうか…?(フェデリコの方を見る)。


フェデリコ:なんやなんや、人を珍獣みたいに!


GM/コハク:「それに加えて、研究に必要なものを採取するために護衛も探してるって話だったから、あなたたちにどうかな~って思ったの。どうかしら? とりあえず、会うだけ会ってみてもらえないかしら?」

GM:君たちはコハクの話を聞いていると、どうやらこちらの依頼の方が本命のようだと察します。


メルヴィン:……なるほど、オレは構わないですよ。護衛をやるってんなら、もちろん報酬はいただきますが……。


フェデリコ:僕もええですよ~! 護衛には向いとりませんので、そこはみんなにお願いしますけど。


アルシェ:もちろんです! フェデリコ君のお話も気になるし!


ワズン:護衛か…わかった。


GM/コハク:「ありがとう! それじゃ、ギルドの方で待っててもらってるから、移動しましょうか」


アルシェ:ここには呼ばないんです?


GM/コハク:「一応、ここは隠れ家ってことになっているからね。あんまり知られたくないのよ~」


メルヴィン:何処に潜んでいるかも分からない『ノスフェラトゥ』の下僕とかに、こっちの拠点を知られると面倒だからな。


アルシェ:あ、確かに……!


GM/コハク:「そういうこと。お兄ちゃんにも内緒よ~?」


アルシェ:はいっ、内緒ですね!


フェデリコ:僕らも気を付けなアカンね~。


ワズン:隠れて生きるのは慣れている。問題ない。


GM/コハク:「まぁ、厳密に隠しているわけじゃないから、そんなに神経質にならなくてもいいわ」


メルヴィン:本気で隠すんだったら、盗賊……遺跡ギルドみたいに、仕掛けとか魔法とか駆使しているはずですからね。


GM/コハク:「そうね。だから、変に目立ったりしなければ大丈夫なのよ」


フェデリコ:それ……フリです?


メルヴィン:フリじゃねぇ!


GM:そんなわけで君たちは依頼主に会うため、冒険者ギルドへと移動しました。……なるべく、目立たないように。

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