飛ぶ夢を見たウサギ

アほリ

1#飛んでるウサギ

 あの夢を見たのは、これで9回目だった。


 「僕は飛んでいる。


 僕は空を飛んでいる。


 野を越え、山を越え、谷も、池も、河も、滝も、


 眼下に見下ろし、僕は空を飛んでいる。


 ふうわりふわふわ。風に任せて。


 僕は、見渡す限りの大空の真っ只中に居る。


 何て心地よい空なんだろう・・・


 嗚呼・・・僕は飛んでいる・・・


 ふうわり、ふわふわ。風に任せて。 


 遂に山も森も抜けて、遂に・・・!!」


 

 「うわーーーー!! これは!!何て・・・!!」



 ふっ・・・



 「な、なんなんだ?」


 

 カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!カー!



 「げえっ!!こんなにカラスの大群が!!」


 

 ぷすっ!ぷすっ!ぷすっ!ぷすっ!ぷすっ!ぷすっ!・・・


 ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!



 「ひゃーーーーーっ!!何だよ!何だよ!後ろで次々爆発している!!

 怖い!怖い!怖い!怖い!」



 ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!ぱぁーん!



 ひゅ〜〜〜〜〜〜〜〜・・・!!



 「うわぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

 堕ちる堕ちる堕ちる堕ちる!!

 たすけてぇーーーーーーーーー!!!!!」



 がんっ!!



 「痛てててててて・・・地面に頭ぶつけた・・・

 またかよ・・・

 また飛ぶ夢見たよ・・・これで何回目だよ・・・」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る