第10話 新たな街へ、新たな仲間と

 羽奏わかなたちがギルドに到着すると、受付の方でまきとエリナが話してるのが見えた。

「まー、エリナ、おはよーー!」

「おはよう!カナ!みんな」

「皆さん、おはようございます。」

こうして先に来ている2人と朝に挨拶するのも日課になっていた。唯一違うときといったら、まきが寝坊したときだけである。

「まー?どうしたのなんか話ありそうな感じだね。」

「やっぱり羽奏には分かっちゃうかぁ、あのね、エリナさんと一緒に旅に出られないかなって、思ってるんだけどいいかな?」

まきの提案にある程度の察しがついた羽奏は、少し意地悪したくなった。

「でもね、まき、エリナさんが居ない間のここのカウンターはどうするの?彼女がいないと、この間みたいに何かあったときに対処できないかもしれない。私はあまり連れては行きたくないよ、彼女のためにも。」

でもでもと、まきは羽奏を説得しようとした。その様子を見て、羽奏は笑ってしまった。そんな羽奏にまきは首をかしげた。

「ハハハッ!嘘だよ、うそうそ!一緒に行こう!まきも何か考えがあるんでしょ?それならそれを尊重するからさ、頑張ろっか。」

うん!とまきは首を勢いよく縦に振った。きっと、カナのことだから、察しはついているのだろうと、まきはこのとき思った。

「それじゃあ、準備してくるね!みんなはここで待ってて!」

まきはエリナの手を取ってカウンターの中へ入っていった。


~数分後~

「こんな感じでどうでしょうか?」

いつもより動きやすそうな格好で出てきたエリナは、見ているだけで癒される。まるで小学校上がりたての子供のようだった。

「うん、うん!何回見てもいい感じ!それじゃあ、ここらへんだとエリナも活動上気まずいだろうから、別の街、目指そう!」

彼女の姿を見たまきは双子のように同じ顔をして言った。

「ソダネー、、、、、、、、、、、、、は?拠点移動すんの?俺らまだ準備してないんだけど!?」

誰も気にしていなかったことに竜也たつやがツッコんだ。そんな竜也に、察しろよと羽奏が口にしたのと同時に、冷たい視線をよしとけんが送った。

「とりあえず、宿に戻って準備して、ギルド集合でよき?」

羽奏が提案し、まきとエリナ以外は宿へ向かった。


~また数分後~

「オッケー!みんな揃ったね!そんじゃ行きますか、次の街へ!」

「ねぇ、次の街ってどこなん?」

まきが全員がそろったことを確認し、出発しようとしたときに羽奏が聞いた。先頭でまきの横に並んで歩いていたエリナが振り返る。

「今回行くのは、店主さんのお姉さんが働くギルドのある、ランビーという街です。そこは高い技術の腕を持った人々が集まる街で、王都のすぐそばにあるんです。」

「マジ?!じゃあ、そのランビーに向かってーーー!ゼンソクゼンシーーーーン!」

竜也が前に走り出した。それをみんなは呆れつつ、微笑ましく見ていた。


《本章での成果》

まき:Lv8  エリナとの毎日の模擬戦

   水属性の呪文書

羽奏:Lv13 3体の巨人族討伐

   雷の精霊“ライテル”の矢

賢 :Lv10

よし:Lv17 裏四天王を1体討伐

竜也:Lv10
























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