【詩集】心のつぶやき
恩子
【詩】「そろそろ」
心の籠に
寂し鳥を飼う わたしは
いつも
その鳴き声に 悩んでいます
心の水槽に
悲しい魚を飼う わたしは
いつも
その餌に 困っています
そろそろ
心の扉を
右へ 左へ
そっと そっと 開いて
飼っている いきものを
そっと そっと
こわれないように
もどってこないようにと
大地へ 空へと
返そうかと 思案中です
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