Viva, memory-lossへの応援コメント
はじめまして、ステキな短編をありがとうございます!
〉現実にはこの手の「激しい物忘れ」を体現している両親とは、日々人生修行の感覚で接してます
ことへの、ねぎらい から生まれて来たお話で、決して綺麗事ばかりではないのでしょうが、
お互い話が微妙に噛み合っていないのに、仲良くなれている3人のマダム達のお姿がステキです。
また、本当のサカベトモコさんが別にいるのかいないのか問題、気になります。
続編、あるいは前編(主人公の退院してからの家路)読んでみたいです。病院で相談員さんに
脳梗塞されたのだから実家に帰りましょう!
なんて熱く説得された経緯とか主人公にはおありなのかしら、と妄想が膨らみます!
作者からの返信
正印様、初めまして、コメント並びにレビュー、ありがとうございます。
>お互い話が微妙に噛み合っていないのに、仲良くなれている3人のマダム達のお姿がステキです。
別に記憶が怪しい人同士でなくても、年かさの女性同士って割とすぐ長話できますよね。本心でどんな感想を抱きながら話しているのかはともかくとして……。
男同士だとなかなかこういう形になりそうにないですね。まあ共通のオタク的な趣味とかが判明すれば何日でも熱く話せるんですが 笑。
>また、本当のサカベトモコさんが別にいるのかいないのか問題、気になります。
おっと、そこに食い込んできたのはそちらが初めてです w
結構難儀した部分なんで、私なりに"真相"は頭の中で組み立ててはあるんですが、ぎりぎりどちらともとれる書き方になってるので、そこは触れずに済ませるのが花かな、とも ^^。
熱心な相談員さんがいらっしゃって、という形のサイドストーリー、いいですね。私もいったんはそういう面倒見のいい人がいないと話がうまく進まないかも、とも思ったんですが、実際の例だとこのあたりは(きちんとリサーチしたわけじゃないんですが)、警察とか福祉課の人たちとかで割とルーティーン的な連携で話が進むようで、むしろ「可能性大の身元引受先が見つかってるんなら、とりあえずそっちに行ってよ」と押し出されるような形になるのが常のような気もしました。
正直、私が書くといっぺんに厭世的な社会派サスペンスになりそうなので(という言い方で"私なりの真相"は見当がつかれるかと思いますが w)、なんでしたらこのシチュエーションそのものを自由に使って二次創作していただいても構いません。
とりあえず、本作のトモコさんは幸せになりました、と言うことで、ストーリーとして閉じておこうかと……むん? でも確かにこのカップルの後日譚というのも面白そうではありますねえ……。
Viva, memory-lossへの応援コメント
とても良かったです。
タイトルからこの男性も含めてみんな記憶があやふやだったりするのかとドキドキしましたが高村さんは覚えてる人でしたね。
認知症というのは周りから見たら辛そうに感じるけど、みんな忘れてしまえば意外とハッピーなのかもしれませんね。
高村さんと視線が合うシーンはとても好きです。襟足があわ立つという表現がまた良くて。
ここからの想像の中での幸せな空間が物語の余韻となって、とても面白かったのです。
こういうの、好きだわぁ。
作者からの返信
コメント並びにレビュー、ありがとうございます!
島本さんにおほめいただけたのなら、とりあえず「この年齢層に響く話」っぽさは出せたのかなと思いました ^^
>認知症というのは周りから見たら辛そうに感じるけど、みんな忘れてしまえば意外とハッピーなのかもしれませんね。
もちろんハッピーに書けそうな情景だけ切り取ったというのもありますが w、少なくとも世話する立場のやきもきした心理よりは、気楽な気分なんじゃないかな……まあこれはもともとの性格とか、同居人との相性にもよるでしょうか。力とか言葉の暴力につながることだってざらでしょうしね……。
>高村さんと視線が合うシーンはとても好きです。襟足があわ立つという表現がまた良くて。
ありがとうございます! 「襟足」は念のためWeb辞書で語義を確認して、「あわ立つ」もこれでおかしくないよね? と恐る恐る文にしてみたような拙い書き方だったんですけれど、「ん十年ぶりの恋」のイメージが出せているのならよかったです。
ま、多分この主人公が一番幸せな気分なのはこの時で、この後があるとすれば、この瞬間の余韻を引き延ばせる気分を維持できるかどうか、ということになるのでしょうが、お話としてはここで終わりですんで、読み手の皆様には幸せな気分の絶頂だけを胸に、読み終えていただければと思います。
嬉しいお言葉の数々、感謝です。
Viva, memory-lossへの応援コメント
ううむ。とてもいい話でしたね……と書くと何かと語弊が生まれそうですが、皮肉でも何でもなくw
私も生来忘れっぽい性質で、何かとヒヤヒヤしながら生活していますが、だからといって記憶力が高まるわけではないので開き直って生きてますし。こういうシチュを受け入れてしまうのもそれはそれで上手な生き方という気もします。
まあリアルだと遺産だ血縁だと追及されることにもなりかねませんし、生活基盤があり、お互い不愉快でないから曖昧でもいいか、と思えるのはあるんでしょうが……でもそういうことすら、年を取ると割にどうでもよくなるのかも。それが老いなのかも。私にはまだわかりませんがw
最後、何かとんでもオチが来るのかと身構えてましたが何もなく、逆にそれがリアルでいいなと思いました。二人がお似合いだとは、私も途中から感じてましたよw
作者からの返信
コメント並びにレビュー、ありがとうございます!
話として通ってるのかどうか、ぎりぎりまでいつになく自信がなくて、なのになぜだか執筆を先送りする気分にもなれなくて、と、さんざんぐずついたあげくのアップでしたが、暖かいコメントをいただき、報われました。
悩んでいたのは話としてのオチとかリアリティの程度の問題で、ええ話かどうか、と言う点は正直二の次だったんですが、
>最後、何かとんでもオチが来るのかと身構えてましたが何もなく、
とのコメントをいただきまして、ああ、結局自分、どうしようもなく救いのない話って書けないのかな、と思いました w。まあこのテーマだと、「五分前のことも憶えていない」段階である意味、それ以上悪い話はないんで、さらに破局的なオチは作りづらかったというのもありますが 笑。
あとはあれですね。現実にはこの手の「激しい物忘れ」を体現している両親とは、日々人生修行の感覚で接してますんで、自分とほぼ同世代の主人公たちを話の中でぐらいねぎらってやりたいというか ^^。やけっぱちな気分をメルヘンの中に溶け込ませただけと言われればその通り。それでも、共感して癒されてくれる読み手がいらっしゃのなら、まさに本望です。
励まされるご感想、感謝です。
Viva, memory-lossへの応援コメント
うっは、こりゃすごいw
てっきり詐欺か何かの類なのかと思いきや、中盤以降の怒涛の展開よ!
現実的には近所はどうなんだとか、地元の集まりなんかもあったりするのではとか、思ったりもしないでもないんですが、読んでるときには、そんなこともまかりまちがえばあるのかもしれん、みたいなw
ちぐはぐながら、しっかりと噛み合った(ように一見見えるだけかもしれない)大団円。
面白かった!!
作者からの返信
コメント並びにレビュー、ありがとうございます!
>てっきり詐欺か何かの類なのかと思いきや、中盤以降の怒涛の展開よ!
怒涛の展開と読んでいただけましたか。リズム的に重めのモノローグが続いて、説明大会みたいになってしまってるんじゃないかとも気になったんですが。
まあ考えられる限りのいちばん強引な展開持ってきたんで、インパクトはそれなりとは自負しておりました w
>現実的には近所はどうなんだとか、地元の集まりなんかもあったりするのではとか、思ったりもしないでもないんですが、
それね。そこはやっぱり、読み手自身の環境で個人差が出てくるところかなあと思います。中途半端に新しくて面積もある住宅地で、自治会なんかもせいぜい二代目になったかならないかぐらいの土地柄だと、昨今の高齢化に先に押された形になって、まあ最低限のつながりはあるけれども、斜向かいの家って何人暮らしてるの? みたいなことまでろくにわからないとか、ざらですから。つながってるグループは活発に行き来してるんだけど、基本、誰が移転して誰が死にかけてるのかもほぼ不明って感じですね。
というバックグラウンドを的確に伝えられていないんではという点は、確かにその通りですんで、まだ改良の余地はあるのかなとも。
最後はもう論理もへったくれもない、ヤケクソすれすれの境地なんでしょうけれども、ぎりぎりありだと言っていただけたのなら本懐です。コメント感謝です!
編集済
Viva, memory-lossへの応援コメント
語り手の年齢設定が近いせいか、ものすごく面白かったです。
確かにある意味(ふんわりw)ブラックですが、大人のメルヘンでもありますよね。
残り1割の躊躇も妙に納得です。
作者からの返信
コメント並びにレビュー、ありがとうございます!
話を書いていたら、こういう境遇の主人公が自然と女性になり、相手役が(そこはまあ自然に)男性で、これが逆ならどういう会話になるんだろう、なんとなく男性優位のアナクロな社会観になってはいないか、なんてことも気になりまして、そもそも女性目線の文章の細部で「この感覚はない」なんてダメ出しが出ないかも心配だったんですが、とりあえずスルーしてもらえたのならよかったです w
実際にこんなシーンでのろけてる人がいたら「目を覚ましていったん冷静になれ」とか言ってしまうと思うんですが、そこはやはりメルヘンですね 笑。お楽しみいただけてなりよりでした。
Viva, memory-lossへの応援コメント
何ともユーモラスで素敵なお話だと思いました。晩年の母との会話が思い起こされるようでした。嚙み合わない会話をしていても、最後は母の言うことを肯定するように振る舞っていましたから。高村氏と同じですね(笑)。事情を知って、三人の老婦人が談笑する様子を傍から見ていると、哀しいような気もしましたが、これでいいのではないか、という気分が上回りました。話としてはそれだけでなく、実は差壁朋子(仮)も記憶があやふや、という設定にはびっくりしました。しかも高村氏に好意を感じて、それがエンディングへもつながってゆく。ただの「いい話」ではなく、ユーモアとペーソスが入り混じったように感じられて、とてもよかったです。
作者からの返信
コメント並びにレビュー、ありがとうございます!
みなさまそれぞれの私事と引き比べて色々思ったり考えたりしてくださっているようで、恐縮です。実はうちの親はここの話ほど物忘れが進んでいるわけでなく、今のところは正体不明の相手を友人と勘違いするような事態にもなっておりませんが w、周囲の人々には色々な人がいますし、そのうち本作のようなやり取りが日常と化するかも知れませんね。
まあそういう事態だと、忘れてる本人たちには悲しむべき要素がそもそもないんで、つきあう身としてもただ笑うしかないですね……笑って済ませられる範囲に収まり続けることを祈るのみです。
ユーモアとペーソス、とは言い得て妙な表現だと思いました。書き手としては、想定されうる都合の悪いツッコミを全力で振り切って、露骨に意図的に忘我の境地へと逃げてケラケラ笑ってるだけのバカ話を書いたつもりなんですが、哀歓がほどよい塩梅でにじみ出ているようにもお読みいただけたのなら、結果オーライと言うことかな。
@sakamonoさんにコメントしていただくと、自分は思っていたよりも傑作を書けたのかもしれない、と毎回励まされます 笑。今回もお読みくださってありがとうございました。