第12話唐突なコラボ配信1
お金を払ってカフェを出た俺は家に着くと日野さんにメッセージを送って配信の準備をする。配信の準備が完了したところでアイコンなどが送られてきたのでそれを配信の画面に写るように設定を済ませる。設定がすんだらあとは相手が家に着き配信準備完了するまで待つのみだ。
今の時間は15時半すぎなので夜ご飯は少し遅い時間になるなと思いつつメッセージがかえってくるのを待つ。
配信準備完了のメッセージが返ってきたので配信を始めるボタンを押す。
「こんにちは!ブイユニ所属の嵩村優希です!今回はコラボ配信をします!」
「こんにちは!同じくブイユニ所属の望月柚希です!今回はゲームのご指導お願いしたくこの場を設けてくださいました!ほんとに優希くんには感謝です!」
【こんにちは〜!】
【コラボか〜】
【柚希さんの距離の詰め方はやw】
コメントを見るとやはりチラチラアンチコメも見かけるが概ねいい感じに紹介を終えることができた。
最近アンチコメントにばかり目を向けてしまっている気がする…けどこの配信を楽しいものにしていけたらなとも思っているので一旦無視する。
「では!早速ゲームやっていきたいと思います!一応今告知しておくとまた少し先に柚希さんとコラボをする約束してるのでそちらもお楽しみに!」
「ホラゲーとかしないですよね?ホラゲーだけはダメなので…!」
「ホラゲーしましょうか!なんてね」
会話を繰り広げながらいつもやっているFPSのゲームを開く。
とりあえずランクモードではなくカジュアルモードで遊んでいく。
「ここだけの話裏でやろうかとも思っていたけど色々詮索されるのが嫌なのでいきなりコラボしよう!ってことになりました!」
【裏でやるとたしかになにか詮索されそう】
【2人ともアカウントバレてるもんねキルログ流れてきたらアウトだね】
【まあコラボが無難か】
「本当はもう少しあとにコラボ配信を考えてたけどブイユニは配信自体も自由だからそこら辺はいいところだよね〜!」
柚希さんがコメントを見つつコメントに返信していく。俺もコメントをゲームしながらでも見れたらいいんだけどなにぶん好きなゲームだと集中してしまう。だからそこら辺は柚希さん、配信者らしいなと思う。
試合が始まる。
「どこに降りたいかピン刺してもらえれば!そこに降りますよ〜!」
「了解です!ここに降りたいです!」
俺がたまに降りるところをピンで刺してくるあたり最近よく見てくれているなと思った。
「よく降りるところよく覚えてるね。たまに人いるから気をつけて漁ってね」
「うん!人居たらピン刺すね!」
「ありがたい!でも勝てると思ったら積極的に攻めてもいいからね!」
軽く雑談をしながら物資を漁っていくと遠くから車が走ってきてるのが見えた。
「敵が来たみたい!ダメージを少し与えるからキルしてね!出来ないと思ったら引いて!」
言いながら車に2、3発撃ってこちらにヘイトを向ける。敵も応戦するため車から降りてアサルトライフルで撃ってくる。
俺は1人を即ダウンさせてからもう1人を柚希さんに任せる。
「少しダメージ入ってるから頑張って!撃ち負けたら罰ゲーム!」
「えっ?聞いてないですよ!」
「言ってないからね〜!さ!頑張って!」
遮蔽物に隠れながら少し援護をする。
しばらく撃ち合いをしていたが柚希さんがダウンする。
「惜しい!罰ゲーム1回」
と言いつつ俺は敵をキルする。すぐキルできたことを考えるとあと1発当たればキルできてたことになる。すぐさまダウン状態の柚希さんを起こしに行く。柚希さんが回復してる間に次の安全地帯を予測する。
一応次どこ行きたいか柚希さんに確認をとる。
そしてピンを同時にさして見ると、同じところにピンが刺さった。
「配信よく見てくれてる証拠かな?ここに降りた時は毎回そっち方面に行くからね俺!」
「ですよね!でも毎回なんでそこ行ってるんですか?」
「あー、敵が多いからかな?ちなみに敵がいて負けたら罰ゲーム2回目ね」
自分でも理不尽な提案だと思いながらも経験をつませるには積極的に戦った方がいいことは自分でもわかっているからだ。俺も最初の頃は毎回のように撃ち負けていた。だからこそ積極的に仕掛けに行って負けるか勝つか攻防を繰り広げた方が楽しい。負けたら悔しいけど勝てたら嬉しいからだ。
「さぁ回復も終わったし凸るよ!!」
「作戦とかないんですか?!」
慌てたように言う柚希さんを無視しつつピンの刺した方に凸る。早速やりあってる敵がいたので柚希さんにキルさせるために少しだけ援護射撃をする。柚希さんがキルをするとやり合っていた敵の1人がこちらを撃ってきたので少し被弾しつつダメージを与えて柚希さんにキルをさせる。そして敵の仲間も同じようなやり方でキルをする。今回は撃ち負けることなく柚希さんがキルをする
ランク戦じゃないため俺は援護に回る。ランク戦なら積極的にキルをしに行くが普通のマッチで柚希さんの練習だから俺はあまり積極的に戦いには行かないようにしている。回復をしていると銃声をききつけた敵がこちらに向かってやってくる。ダメージを貰いつつ遮蔽物に隠れる。敵は1人みたいだ。
「柚希さん、敵は1人みたいなので援護無しで頑張って見てください!負けたら罰ゲームありですよ?」
「うぅ、はい、分かりました鬼教官」
【鬼教官ww】
【確かに鬼】
【罰ゲーム楽しみにしてます!】
【ホラゲ配信ですよね?】
【もしやエッッッな運動のゲーム…?楽しみにしてます!】
コメント欄に目を向けると変なコメントをしてる人が度々見かけるが見なかったことにした。
同級生の同じ学校の生徒にそんなことやらせたらそれこそ警察のお世話(さすがにそこまではならない)になる。と言うかさすがにR18展開になりそうなゲームをやらせる訳には行かないので普通に嫌がっていたホラゲ耐久罰ゲームの回数の配信をしようとしていただけだ。
「2回目ダウン!罰ゲームね!」
と言いつつ先程のように敵をキルする。
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ゲームも終盤戦さすがに柚希さんも撃ち合いに慣れてきたのか1対1ならば俺が援護しなくても勝てるようになってきた。だけど終盤戦になると上手い人も残っているので簡単には倒せない。惜しくも撃ち合いに負けて柚希さんのキャラがダウン状態から箱に変わる。
「惜しいね!罰ゲーム×4回!」
と言いつつも敵をダウン、もう1人の敵もすぐさまキルをする。
でもその後上を取られて先に敵にみつかり1対2の不利盤面1人はキルできたがもう1人はキル出来ずに負けた。
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<あとがき>
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次の話でまた!
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