第5話 隣の病人
〜〜〜〜〜5日後〜〜〜〜〜〜〜〜
それから母は毎日毎日果物を差し入れにやってきてくれて最近どう〜?とか
いかに女性が怖い生き物なのかを熱弁して教えてくれる 時に
「じゃあお母さんも警戒した方が良いの?」
と、聞いたんだけど
「家族だもの母は大丈夫なんです!!」
とのこと。
妹の捺希はなにやら忙しくて来れないらしい早く会いたいなぁ。
ここ数日の出来事を話そうと思う。
毎日が暇で暇で仕方ないので(検診とかはすぐに終わるし...)最近はVIPルーム(自室)のテレビでバラエティ番組やニュースやアニメなどを見るのにハマっている。(というかそれ以外何もすることが本当にない...携帯もないし)色々見ていて思うところはたくさんあるんだけど特にすっっごい引っかかるところがあるんだよね・・・
ヒーローアニメなんて主人公が女性で
ヒロインが男だったり恋愛系のアニメはすべての女性が肉食系で全部同じパターンなのだ。
しかもそのどれも男役はすべて女性が演じている。 僕からみたら百合に見えてしまう。
お母さんに男性が主人公とか男の役者はいないの?と、聞いたところ
昔は現実世界でも放送されるような実写化や
場面があったがそれを見た人が男性に対して
無理な強要やセクハラする事態になり、
R18に分類されるほどらしい。
ニュースとかでは〚電車での男性痴漢事件 男性専用車を更に増やす見込み...〛
だったり〚〇〇県〇〇◯市で男性を盗撮事件〜発生〜 死刑確定か!?〛
かなり奇麗な女性が逮捕されている。こんなニュースばかり聞いてると外の世界がやはり別の世界だと実感できる。
(というか盗撮で死刑?さすがに重すぎじゃない?やっぱりそれだけ男性の数が少なく国が総力を上げて頑張っていることってことなのかなぁでもなぁ・・・
まぁここでどうこう言ってもしょうがないか。。)
あ、そうそう最近ダントツでうれしいことがあったんだよね〜!!!僕の部屋ってVIPルームで来る人が犬の看護師さんと主治医のこのお二人なんだけど どうやら隣の部屋にも入室者が来たみたいなんだよね。
暇だし隣の人と話したい‼️‼️‼️‼️‼️‼️と思ってベットから出てスリッパ履いていざ扉を開けると
ニコニコしながら腕を組んでいる犬看護師さんが目の前にいた。普段の穏やかで優しい感じ
ではなく今はジャーマンシェパードみたいな警察犬って感じだ。
「不要な外出はだ・め・で・す・よ!」
失敗だ。
ということで作戦2!!!
ふむ...どうしようかなんとかして話し相手がほしいな... でも出る場所が扉の場所しかないし
多分扉の音で瞬間移動並みの速さでジャーマンシェパード看護師さんが来るんだろうな...
と、な・れ・ば僕は外を見て窓を開ける。
んーー15階の最上階で高さは約42メートル風もまぁまぁ吹いてるけど恐らく
だけど現実世界の身体能力よりも比較的に高い...少しなまってるくらいかな。
恐らく神様パワーかなんかで基礎体力が向上しているのかな今なら何でもできる気がする。
窓から窓の距離は約5メートルその間にちょっとした突起した部分が4個ある。
「いちさんしーにーにさんし」
ベットからでて軽いストレッチをし窓から半身飛び出した状態で目標である
突起物に狙いを定める。
「ほッッッッ...!!!!」
窓からジャンプ....!!そして突起物に掴まる。はたから見たらSAS◯KEのアスレチックをしているみたいだ。〚ビュー〛と風が吹くそりゃそうだ落ちれば即死の命綱なしでやっているんだから。
「からの〜!ほッッ」 『ガシっ』
「さらに〜ほッッッ」 『ガシッ』
片手で突起物を掴みながら体をひねり体重移動をして体を左右に揺らし勢いをつけながら突起物から突起物へと乗り移り残りラスト一個と飛び移った。
〚ボキっっっ〛錆びれているのか掴んだ瞬間突起物が折れる。
「ツツツツ?!!!...フンッ!」 『ドカッ』
ガシ
すかさず壁を蹴り窓に飛び移る。僅かな窓の側溝に右手の指の第一関節がかかり全体重が小指にのしかかる。
(つッッッ...!!!!やばい風が強くなってきた...誰か気づけ!!!!)
なんとか小指に力を込め体を上にあげ空いている左手で窓を叩きまくる
『ガラガラ』???「なにか鳥か物がぶつかった音が・・・キャッ!!」
「ちょっ何してるんですか落ちたら死んじゃいますよ!は、早く中に入ってください!!!!」
窓を開けて腕を引っ張ってくれる。
僕は安堵する。
「助かったよありが「え?―――おとこ?」」手が緩み後ろに落ちそうになる
とっさに体重を前にかけ彼女に倒れ込むように部屋の中に入る
彼女を動物でいうのならシマエナガだろうか? 全体的に幼くて可愛らしい印象で
髪は銀色の長髪で日光の光で結晶のようにキラキラ光る。困惑と驚きの混じり合った顔をしてこっちを見つめている。
「あ、ごめん!!!」押し倒す感じになってしまった。
彼女はみるみるうちに顔が赤くなっていき「あ、あnはnrて、くdas、%$&#'」
『プシューボン』あ、オーバーヒートした。
閑話休題
「ーーーあれ?私いつの間にかベットに」
「あ、目覚めた?」「きゃっ!!///」
寝ぼけた顔が仰天した顔になり毛布にくるまう
「ど。え、あ。てん....し様ですか?」
「驚かせてごめんね?あ、隣の部屋の者です」
そこから先はお互いの自己紹介をして隣の病室が気になったことそれで外の窓から
飛び移ったこと 普通にドアから来ればいいじゃんとクスクス笑う
―――探知犬がいて無理だったんだよ。
彼女の名前は
歳は僕と同じらしく春からピカピカの高校生とのこと。
でも彼女は突然倒れて救急車に運ばれ診断されたのは事例の少ない難病にかかってしまった。明日手術をするとのこと。
そこから2時間くらい他愛のない話をした。 すきなアニメとか何が好きかとか
最近の起こった面白いこととかね。(アニメに関しては彼女の話を聞くだけだった)
彼女は恋愛系の話が好きなのか饒舌に好きな
恋愛アニメを語りまくっていたのがとても印象的であっという間に時が流れた。
「ほんとに甘露寺君って面白いね」口元を隠しながら涙目になって爆笑している。
「あ、そろそろいかなくちゃ」
もうすぐ見回りの時間だ。
「ねぇまた会えるかな、、、?」
「手術が終わったらまたここにくるね」
「絶対窓から行くのはやめてね?」クスクスと笑うましろ
「もう多分やらないよ笑 手術頑張ってねまた会お!」
と握手をしてその場をあとにする。
扉を静かに開けそろりそろりと自分の病室に移動する。廊下は静かで人の気配はない。自分の病室の前にたどり着きスライド式のドアノブに手をかけドアを開ける。
「ガラッge「...!!カッカッカッカッ!!!」へ?足音???
嘘だろ?????今の音だけで気づいて走って来ているのか?
すぐに中に入り扉を閉める。すかさずベットに転がり布団を被る。
「ガラガラガラ!!!!!」まるでバイクのように口から煙をだし探知犬が入る
「あれ??気のせいですかね?今ドアを開ける音がしたんですが...」
こえぇぇぇぇぇぇぇ! え?これ今バイオハザードレベルに怖い>ー<
そこから数日経ち僕は無事退院した。
見送る際に看護師と医師の二人は泣きながらガーベラやカーネーションやひまわりなどの優しい華やかな花束のプレゼントをもらい犬看護師さんは「わだじもお供いたじまず!!」
と言って荷物全部トランクに詰めて持ってきたところを寿汐理先生に首を締めてられていた。
ーーー正直笑っちゃったな。
今は車に乗りお母さんと一緒に自分の家に帰る途中だ。
気持ちの良い春一番の風に頬をくすぐられふと彼女のことを思い出す。
あれから彼女とはこれっきりだが風の噂で奇跡的に成功したと聞いた。
携帯がなかったから連絡先はないけど生きているならきっと会える。次の再開が楽しみだ。
妹の捺希とも会えるし仲良くできるといいな
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ちょっと主人公の凄み伝わってなくね?と思って書きました。
ちなみに主人公は現実世界での体力テストでは全国10位に入るほどの身体能力の
持ち主です。こっちの世界では1.5倍くらいされている感じです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます