第13話 返り討ち

 今日は休養日、つまり八乙女さんとイチャイチャし放題ってこと! あたしは絶賛、八乙女さん成分不足である。


 なら、襲ってもいいよね。恋人同士だし。


 てなわけで、太陽が出る前の時間帯にあたしは八乙女さんに夜這いをかけた。



         ◇



「アンっ、アンっ、イッ、イクゥゥゥゥゥ!?」


「貴方から襲ったくせにもう降参するんですの? わたくしは全然満足してなくてよ? それでは、十五回戦目、まだまだいきますわよ〜!」


「アアンっ!? そこはラメェェ!? 弱い、弱い所だかラァァァ!? ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙!?」



         ◇



「前々から思ってましたが、夜這いをかけた癖にヨワヨワすぎませんか?」


「ビクッ、ビクッ……」


 あたしは完敗した。清々しいほどの完封負けだった。八乙女さんのテクにあたしは屈したのだ。


 最初は不意打ちだったので有利だったが、中盤から徐々に形成逆転されてしまい、いつのまにか攻めから受けになっていたのだ。


 途中からあたしは、発情した雌猫のような、太い歓喜の声を放ち続けていたので、おそらく声も枯れてしまった。


 恐るべし八乙女さん。性行為に対する強さは感嘆に値する。あたしも八乙女さんみたいに強くなりたいものだ。


 そう思いながら、あたしの意識は闇へと消えていった。

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