6. 柚芽《ゆめ》①
マコトは私と同じ状況かもしれない。
三年前に戻っている。最初の第一声を聞いた瞬間にそう思った。「おはよう!」なんて、元気いっぱいに言うキャラじゃない。
そもそも、私の記憶の上での行動とは違う。
本格的なレッスンが開始され、三人が顔を合わせる日、マコトはいつの間にかスタジオに入り、ストレッチをしていた。
声量も小さく、無愛想。しばらくの間は、なんてイヤなヤツなんだろうと思ったものだ。
それが全く悪気がなく、ただ自分を取り繕うことが苦手なだけなのだと気づいたのは、レッスンが開始されてから二、三ヶ月が経ってからだった。
──初回のレッスンが終わり、未来が先に帰った後。
「ねえ、マコト……ちゃん」
「マコトでいいよ!
──やっぱり、全然キャラが違う。
「マコト、マコトも三年前に戻ってる?」
「え?」
マコトはしばらくの間、沈黙した後、「……
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