新章開始! って言っても、特に何か変わることのない出だしで始まり、ついには最後まで何も変わらないとか、終わってる。と思うような第二章開始。
第9話 新キャラの登場により、これまで活躍してたキャラが傍に追いやられるのは片手落ちだと思っています
「初めまして、だな! 私の名前は高橋晴人! このクラスの担任となった! 体育の授業を担当する!」
「作者、ここに来て続きの展開を思いつかないから新キャラ入れてきたぞ」
「ちいちゃん。それは言っちゃいけないお約束じゃない?」
「ふふふ、約束に縛られる私じゃないよ。なんたって、私には上位存在として人類を「二人とも、おしゃべりはそこまでだぞ!」
「「!!?」」
「どうしたんだい? 驚いた顔をして」
「イエ、ナンデモナイデス」
「ナイデス」
「ふ〜ん。そうかい。それじゃあ話を続けるけど、今日は顔合わせ程度のことだし、早く帰るといい。ただ、明日から授業もあることだし、夜更かしはしないように! 最後に挨拶。田中!」
「え? あっ、はい。起立。気をつけ。礼」
「「「ありがとうございました」」」
高橋晴人先生は上手くいったと思ったのか、一人頷いて教室を出て行きました。それを見届けた二人は、さささと顔を近づけて会話を始めました。
「ね、ねぇ、みいちゃん。高橋先生の後ろに一瞬だけだけど悪魔見えなかった?」
「確かにいたね」
「だよね」
「けど、あれが悪魔かどうかはわからないよね、ちいちゃん」
「悪魔じゃなかったら何なの?」
「さぁ? スタンド、とか?」
「それ、(著作権的に)触れちゃいけないやつじゃん。まだ背後霊の方があり得るよ」
「そうかなぁ?」
「まぁ、何だっていいよ。どうせ作者がネタに困った時に明かされる程度の真実だろうから」
「まぁ、そうかもね」(苦笑い)
「それより、だよ」
「ん?」
「あの担任が言った『早く帰るといい』っての、何だと思う? 私たち、家すらないんだけど」
「そこは舞台裏ってやつで、帰ったことにされると思うけど」
いえ、準備はもう済んでいます
「「へっ?」」
家はもう作っておきました。
「もう突っ込まないぞ」
突っ込む必要はありませんが、今から自宅への地図を双方に渡します。
「ほう?」
スッ、と空中から2枚の紙が出現しました。ゆっくりと空中を滑るように、それぞれの二人の手元にやってくる。
「毎回思うんだけど、こういう後付け設定ってどうかと思うんだよね。絶対、読者のこと舐めきってるよね」
「絶対後で痛い目見るよ」
「10話超えてないのにネタに困ってる作者だしね」
担任が出てきたから、話が広がると思いますが?
「ナレーションちゃん、甘いよ。グラブジャムンより甘いよ。どうせ飽きたら、他の設定でやるんだよ」
「それって、ちいちゃんの願いとかじゃないの?」
「いいや、違うね」
そうですね。作者は、転生させようかなとか言っております。
「あのトラック転生をやるっていうのか!?」
「ちいちゃん、もちついて」
トラック転生では面白みがないから、飛行機転生にしようかと考えている、だそうです。
「マジかよ!」
「話についていけないんだけど」
「みいちゃん。安心しろ! 私たちが死ぬのはこの作品が打ち切りになった時だけだ! 何も恐れることはない!」
「いや、だから、何の話をしてるのかわかんないって言ってるんだけど」
「私たちの戦いはこれからだ!」
「いや、終わらせんなよ」
こんなぐだぐだのまま、二人は昼まで喋り倒した後、帰って行きました。
……逃げなければいいのですが。
《 《解説》 》
*スタンド
荒木飛呂彦先生の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに登場する架空の超能力で、持ち主の傍に出現してさまざまな超常的能力を発揮し、他人を攻撃したり持ち主を守ったりする守護霊のような存在。
*グラブジャムン
インドの菓子。非常に甘いことが特徴。「世界一甘いお菓子」と呼ばれることも。インドではヒンズー教やイスラム教の祭日や誕生日、結婚式の日に食されることが多い。
*トラック転生
トラックに轢かれて死んだことで転生してしまうこと。
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