第20話 大量の骨の敵と戦う1

 歓声がまだ上がってる中、レーザー先生が口を開いた。


「次が来るぞ。」

 魔物よ休ませてくれと心の中で思いながら、戦いの準備をした。


 次はスケルトン、スケルトンメイジ、スケルトンアーチャー、スケルトンキングの群れか。ステータスプレートで見ると、スケルトンキング以外は大したことなさそうだけど、スケルトンキングは手強そうだ。でも、スケルトンキングが7体もいる。キングなんだから1体かと思いきや、そうでもないのか!


 これはヤバいと思っていると、レーザー先生からAKMを渡された。


「数が数だからこれを使え。」

「これに魔法弾を装填してみなさい。」

「分かりました。ありがとうございます、レーザー先生!」

「引き続き頼むぞ。」


 そうか。魔法弾を装填して、さらに銃に魔法を込めればいいのか。そうすれば攻撃力がもっと強力になるはずだ。戦うことに集中しすぎてていつもやってることができてなかった。


 まずはスケルトンとスケルトンアーチャーをFMJ[麻痺]弾で動きを止めよう。ちなみに、先生は箱型弾倉(30発マガジン)じゃなく、75発ドラムマガジンをたくさんくれたみたい。これで大量の雑魚を一掃できる。


 スケルトンメイジとスケルトンアーチャーを中心に撃っていく。75発のドラムマガジンは偉大だ。あっという間にスケルトンアーチャーを蹴散らしていく。


 スケルトンアーチャーやスケルトンぐらいなら、銃に魔法を込めなくても苦労せず一掃できる。銃に魔法を込めるのは魔力消費が激しいから、これは助かる。幼馴染たちはスケルトンキングを相手にしている。


 ちなみに、セレナちゃんはさっきの戦いで魔力をかなり消費したようで、少し休んでいる。


「レティ! そっちはどう?」

「スケルトンキングが手強い。雑魚を片付けたらこっちも手伝ってよ。」


「分かった! 待ってて。」


 そう話しながらAKMを撃ってると、スケルトンとスケルトンアーチャーを一掃できた。


 あとはスケルトンキングとスケルトンメイジだけか。スケルトンメイジは中級モンスターだから大したことないと思うけど、スケルトンキングが厄介だ。


 幼馴染たちと合流し、スケルトンキングとスケルトンメイジの討伐に参加した。俺はAKMにJSP[エクスプロージョン(弱)]弾を装填し直す。スケルトンは火属性が弱点だから、この弾でまずはスケルトンメイジを一掃することにする。


 スケルトンキングは「ボーンリバイブ」で味方のスケルトンメイジなどを蘇生するから、本当はスケルトンキングから討伐したいけど、あまりにも時間がかかりすぎる。それに、ボーンリバイブで蘇生しても味方がそのままの体力で復活するわけじゃなく、少し体力が減った状態になるから、その点でも雑魚から倒すのがいいだろうと思った。


「レティ! スケルトンキングは他の生徒に任せて、まずはスケルトンメイジを倒そう。」

「ヴェス! 了解!」


 そうして今回は「エクスプロージョン」を唱えた。銃が赤く光り、小さな魔法陣が現れる。これで銃に魔法を込めることができた。


 スケルトンメイジに向かってAKMを連射する。1発命中するごとに小さな爆発と大きな爆発が起こり、まるで連続爆発してるように見える。これは楽しい。詠唱なしで大量のエクスプロージョンが起こり、爆発しつつ弾丸でダメージを与えられる。ちなみに、弾丸は魔法弾薬と銃にエクスプロージョンを込めたことで炎をまとっている。


 でも、草銃に魔法を込めるのを試してないし、もし草銃にも魔法を込められたらすごい威力になるんじゃないかと思いながら、AKMを撃ち続けた。


 魔法弾薬とエクスプロージョンを込めたAKMで、30体ほどのスケルトンメイジを一掃することに成功した。でも、スケルトンたちを蘇生するボーンリバイブはスケルトンメイジも使うんだ。ボーンリバイブは本当に厄介だ。


 まだスケルトンメイジがいるので、スケルトンメイジの群れに何発かお見舞いする。すると、スケルトンメイジがパラライズの魔法を撃ってきた。それを避けるため3メートル以上ジャンプしてかわし、さらに残りの弾をお見舞いする。残りも見事に命中し、20体ほどのスケルトンメイジを一掃できた。他の生徒もスケルトンメイジを無事討伐できたようだ。残りはスケルトンメイジ20体ほどとスケルトンキングだけだ。でも、スケルトンキングが厄介だ。






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