第9話 心との出会い③

せなん「想像のアーツは、想像したこと、特に見たものや感じたことが実現化しやすいっていうのは分かりますか?」


かな「うん」


せなん「感じるっていうのでいうと、アーツの種は想像のアーツクが壊すと、そのアーツの記憶のようなものが頭の中に流れるそうなんです。そして、そのアーツが使えるようになる。チート技ですよね」


かな「そんなアーツだったんだ。私は、アーツを見て真似しようとしてたけど、できなくって。もっと想像力働かせなきゃなって思ってたの」


せなん「僕は心のアーツなんていらないんですけどね」


かな「どうして?」


せなん「……答えられません」


かな「そっか。せなん君はアーツのこと誰にも言ってないって言っていたけど、パートナーのアーツクはどうしてるの?」


せなん「僕は先行です。後行も、何かしらのアーツを持っているのでしょうが、言わなければ自覚することは無いでしょう」


かな「そうなんだ。どうして言わないの?」


せなん「あなたは、人間の全てが綺麗な心でいると思いますか?」


かな「え?」


せなん「すみません、話しすぎました。僕はこれで失礼します」


かな「待って!」


私は、せなん君の腕を掴んだ。


せなん「なんですか」


かな「困ってることがあるなら、言って。私が役に立つかもしれない」


せなん「どういう根拠でそんな事が言えるんですか?僕らは2日前に出会ったばかりですよ。そうでなくても、そんな無責任なことを言う人は信じられません」


かな「そんなことは分かってる!でも、せなん君泣いてたじゃん。悩みがあるのは事実でしょ」


せなん「あなたには関係ありません」


せなん君は私の手を振りほどいて帰ってしまう。私は追いかけると嫌がられると思い、叫ぶ。


かな「せなん君の心が何を嫌ってるのか分からないけど、明日も泣くなら止めるから!」


せなん君は気にした様子もなく帰っていく。私も、いつまでもここにいられないと思いメリーと帰った。


メリー「どう思う?」


かな「どうって?」


メリー「なんであんなに否定的なのか」


かな「学校で何かあって、傷ついてるとか?」


メリー「でも、昼も外にいた。家にいるのも嫌なのかもよ。それに、あの口調。小学生と思えない。何が彼をああしているのか」


かな「分からない…。」


メリー「ただ、心のアーツクである私からひとつ言えることは、彼、心を閉ざしてる」


かな「え……」


メリー「心を閉ざした人の心は、読もうとすると黒いドアがはばんできて、何も見えないの」


心のアーツクでありながら心を閉ざした少年。



私にできることは、何も無いのかな?



あとがき

せなん君、すごく賢そうですよね。嫌われそうな性格でもないのに、何があったんでしょうか。そしてこの後、とんでもないことになります。

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