第7話 心との出会い

エリー「そちらにいらすのはメアリットさんねぇ」


かな「メリーのこと知ってるの?」


エリー「ええ、知っているわぁ。私たち妖精はお互いのことを全て把握済みよぉ」


かな「そうなんだ」


さき「かな、練習はどうする?かなの想像力があれば色んなことができると思うけど」


かな「それなんだけど、想像のアーツでほかのアーツを真似することって出来るの?」


さき「真似?……私は想像のアーツクを見たことがないから分からないけど、出来そうじゃない?」


かな「それなら、さきのアーツを見せてよ!」


さき「私の?いいよ。上手くできるか分かんないけど」


私が考えたのは、さきは他の人格と合わせて全てのアーツが使える。だからそれを真似することでアーツを極めようってこと。


さきが右手を私の方に向けて指さした。


サアアァァァ……


水の音がする。と思ったら、さきの背中から水がうねりながらこっちに向かってきていた。気づいた時にはもう遅く、私はびしょ濡れになっていた。


さきが左手で指パッチンをしたので、さきの方を見ると、今度は私の方で変化が起こった。


足元でスルスルと音がすると思ったら、ツタが伸びてきて私を縛り上げた。続けて大きな葉が4枚、私を中心として蕾のように閉じて、開いた。


さき「開花だね!」


エリー「もっと美しく、綺麗にねぇ!」


視界が明るくなって足元を見ると、さっきまではなかった美しい花々が咲いていた。大きな葉は無くなっていた。


さき「どう?波と植物のアーツ!」


かな「…私の想像をはるかに超えてきたよ」


さき「アーツを見ることが今まで無かったからね。」


私は、さきにアーツが上手くなったら見せるからと言って、さきを帰らせた。


というのは言い訳で、あんなの私にできるわけないと思い、一人で練習しようと思ったのだ。私、アーツをなめてたかも…。何を想像したらあれができるんだろう?


家にて……


メリー「そんなに落ち込まなくても……。あの子は特別に才能があるだけだよ」


かな「どういうこと?」


メリー「……本人に直接聞いて」


かな「えぇ、また教えてくれないの」


まあいいや。さきに聞いて分かるのなら、そっちの方が早いし。


私はさきが見せてくれた波と植物アーツを思い出していた。でも考えるだけだと眠くなるよね……。私はいつの間にか眠りについていた。



夕方



かな「……最悪。めっちゃ寝た」


メリー「めっちゃ寝てた」


かな「起こしてくれてもいいじゃん」


メリー「許可なしに女の子を起こすのは親と彼氏しか許されないのよ」


かな「……彼氏いないし」


メリー「ごめん」


かな「いーよ。夕飯食べて、風呂入ってくるね」


メリー「いってらっしゃい」






かな「ん?誰か外にいる?」


メリー「見てきたら?」


かな「えぇ、夜に外出るの怖いからやだよ」


メリー「懐中電灯持っていったら大丈夫だから!」


ほぼメリーに押される形で夜の外に出た。出されたの方が正しいな。やっぱり怖い……。暗いし。


???「……う、うぅ……ぐすん」


泣いてる?誰だろう。こんな時間に(9時)。


かな「大丈夫ですか?」


???「!!誰ですか?」


かな「この辺に住んでいる、綾下 花七と言います。どうして泣いているのですか」


???「そんな事より、なんで話しかけるんですか。泣いているって分かったら普通話しかけないですよ」


かな「ごめんなさい。でも今は私が質問してるので、さきに私の質問に答えてください」


ちょっと強く言ってしまったかもと思ったけど、おかげですぐに答えてくれた。


???「僕は亜塔 瀨那(あとう せなん)といいます。いま小6です。家に親がいるのに、泣けないなと思って外で泣いてるんです」


かな「そうなの」


せなん「なんで話しかけたんですか」


かな「外に誰かいるのを見つけて、外に出てきたら泣いてたから」


せなん「そうなんですね。じゃあ、僕はこれで失礼します」


かな「待って!どうして泣いているのかは教えてくれないの?」


せなん「あなたに答える義務はないですから。さようなら」


えー、行っちゃうの?すごく素っ気ない……。私より年下なのに私より賢そうだったし。


平凡に過ごしていたら、わざわざ外に出てきて泣くなんて事はない。あの子、大丈夫かな?



あとがき

ようやく本編に入れます!!お待たせでした。

かなの性格上、落ちているものと困っている人は見捨てられず話しかけたそうです。


補足

この次のお話は、アーツのまとめになります!2話から7話まで読んでくださった方々は飛ばして問題ないです。

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