第9話 傷痕を持つ少女:キャロル
一週間後の土曜日。ルークは<ASMO>の特別対策室に顔を出していた。彼は事件を早急に解決するために毎日通いたい気持ちがあったが、彼には学校があるという事情を考慮したアビゲイルが、休日や授業が半日で終わる時に来るように言っていたのだった。その様な気遣いを自分の友人にも向けてくれないのかと思うルークだったが、それを直接言う勇気は無かった。
「ルーク君、それにキャロル。こっちに来てくれ」
件の上司が特別対策室の奥にある私室に二人を呼びつけた。
「何でしょうか?出来れば彼とは別行動をしたいのですが」
ルークに対するキャロルの態度は相変わらずだった。
「君達には本日、情報屋の所に行ってもらいたい」
「情報屋?」
ルークの疑問に、アビゲイルは一冊の手帳を彼に手渡して答えた。
「ああ。ボイドが以前から頻繁に接触をしていた情報屋に会って、今回の事件に関することを聞いて来て欲しい」
「どうしてわたし達なんですか?」
キャロルはリストバンド越しに手首を掻いていた。
「前にも言っただろうが、キャロルは犯人と接触したウチの唯一の<傷痕持ち>で、彼は唯一の生き残りだ。そんな君達だからこそ、仕入れた情報を上手く使えると思ってな。情報屋からはルーク君が主体となって話を聞いてくれ」
「それではわたしである必要性が薄くなると思うのですが……」
キャロルは分かりやすいしかめ面をしていた。
「そんな顔をするな。情報を得た後は色々と話をするだろう。それに彼は一週間の期間があったと言っても普通の人間だ。君の様な優秀なボディーガードが必要なんだよ」
「……分かりました。指示に従います」
それはまるで指示で無ければあなたとは行きません、と彼に言っている様だった。キャロルは踵を返し、一足先にアビゲイルの私室から出て行く。その時に彼を一瞥した目は、冷たいものだった。
その様子を見て、アビゲイルは肩を竦めた。
「やれやれ、彼女には手を焼くな。なあルーク君?」
「……僕に振らないでください」
「おや、どうかしたのか?」
心当たりが無いにしては不敵に笑みを浮かべる彼女に、ルークは思わずため息を漏らした。
「白々しいですね。先日僕とパティを組ませたのは貴方でしょう」
「ほう、もうそんなに親しい仲になったのかね」
ルークは小首を傾げた。
「彼女はよほど心を許した者でなければ、その様な呼び方をするように言わないんだよ。君はどうやら彼女にとって『当たり』だった様だね。捜査はあまり進展が無かったが、何よりだよ」
その口ぶりを聞いて、ルークは先日パトリシアに言った自分の考えがあながち見当違いでは無かったということが裏付けされ、安堵した。
「ではキャロルのことも頼めるかな?」
「そう言うということは、あの子にも何かがあるという訳ですね?」
「さて、それはどうだろう」
アビゲイルは座っていた椅子を回転させ、ルークに背中を向けた。
「なあルーク君。前にナターシャと話をした時にある程度のことは教えてもらったんだろう?」
思わず、ルークは肩を震わせた。
「その時、君は彼女達と妹さんを重ねたかね?」
「そうですけど、それが何か?」
「君は、彼女達と他の<傷痕持ち>とを比べたことはあるか?」
アビゲイルはおもむろに立ち上がった。
「彼女達以外にも、<傷痕>に目覚める者はいる。そしてその者達の中には、犯罪に手を染めてしまう者もいる。そういう者達と彼女達は何が違うのだろう?」
少し考えてから、ルークは答えを絞り出す。
「良い人か悪い人か、ですかね」
「及第点だな」
アビゲイルは振り返り、彼に向けて掌を翳す。
「良識があるかどうか、だよ」
彼女は椅子を回転させ、彼の正面に向いて座り直す。
「要するに物事の善悪の基準、それを正しく判断することが出来るか。これに尽きる。それが出来ない者は、ここには居られない。殺人は良くないこと、絶対にしてはいけないことだということくらい分かるだろう?そういうことだよ」
アビゲイルは両手を組んで顔の前に出し、そこに顎を乗せる。
「それが分からない者、或いはその区別が付かなくなった者が罪を犯すんだ。そうだな、その良識を一本の糸だと例えようか」
彼女は立ち尽くすルークを、口元に弧を描きながら見据えていた。
「彼女達は<傷痕>を持っている。それは超常の力であり、普通の人間には備わっていない。だからこそ、普通では出来ないことが出来る。ここでこの糸の登場だ。この糸が強く張っている状態だと、他人に危害を加えないという意思を持つことが出来る。表向きには普通であり続ける訳だね。だが、この糸がもしもプツンと切れてしまったなら?」
アビゲイルは片目を瞑り、ルークに続きを促す。
「……人を
「その通りだよ」
彼女は椅子の背もたれに体重を預け、肘掛けに腕を置く。
「つまり彼女達は非常に不安定な状態にある訳だ。そこで君達エージェントの仕事なんだよ」
「僕達の仕事とは?」
アビゲイルは片腕で頬杖を付き、不敵な笑みを浮かべる。
「簡単なことだ。彼女達が道を踏み外さないように見守ってやるんだ。メンタルケアは得意だろう?何せあのパトリシアが心を開いたのだから」
「僕には出来ませんよ。小手先の言葉じゃ凍った心は解けやしない」
「それは妹さんのことかな?」
ピクリ、とルークの眉が動いた。
「妹さんの大体の事情はこちらの耳にも入っているさ。君が彼女の心を中々治せないこともね。でも君は先日、一人の少女の心を救えた。その事実がある」
彼女は一度目を瞑り、再び両目を開いた。その時、ルークのことを真っ直ぐに見上げた。
「だから君には、ありのままの言葉を彼女達に届けて欲しい。私はそれが彼女達の救いになると信じているよ」
「……」
ルークは、そっと目を閉じて考えた。
自分がここでやるべきこと、それがただの事件の捜査では無いことは何となく分かっていたつもりだった。しかし、それが果たして自分に出来るのだろうか?
そんな不安があったが、彼はふと、自分の妹の顔が脳裏に過ぎった。
自分が妹にしている様なことを彼女達にすることによって、彼女達の傷を癒すことが出来れば。
「……分かりました、やってみます」
彼は気付けば、そう言っていた。
アビゲイルの指示通り、ボイドと繋がりのあった情報屋の元にルークとキャロルは来ていた。その場所に着いた時、ルークは驚きと動揺を隠せなかった。
なぜなら、そこは彼の行きつけの店『クローバー』だったからだ。
「嘘だろ……」
ボイドの手帳に記載された住所をスマートフォンの地図アプリに入力して何度も確認したが、間違いなかった。そこが彼らの目的地だった。
「どうしたんですか、早く用を済ませましょう」
事情を知らないキャロルは、彼に構わず先に店内に入っていく。
その時、彼の頭に浮かんだのは店主モーリスと店員アンナの顔だった。
「これからどんな顔をして会えば良いんだよ……」
ルークはため息を吐きながらも、仕事と割り切って中に入る。
ドアを開けると同時に、彼を出迎えるドアベルが高い音を鳴らした。
「いらっしゃい。おや、今回はやけに短いスパンで来たものだねえ」
店の入り口から向かって右側に位置するカウンター席。そこに店主のモーリスが立っていた。
彼は六十代くらいの男性で、白髪のミディアムヘアに白い顎鬚を生やしていた。普段はコーヒーや料理を作るのに忙しいため厨房に居る彼だが、今回は違っていた。
ルークは半ば諦めた様な表情でカウンター席に座る。
「今日は何を頼むんだい?」
「……アビゲイルさんのお使い、と言ったら分かりますか?」
「……!?」
彼の囁きに、情報屋モーリスは驚きの声を漏らした。
「来るとは知っていたが、まさか君だったとはね。一体いつからこの仕事を?」
「いや、組織に入ったのはつい先日ですよ。今までは普通の客として来ていましたから」
「そうか。運命の悪戯という奴かな」
モーリスは苦笑を浮かべた。その渋い顔が相まって哀愁が漂っていた。
「今日は仕事の方で来ました。……『切り裂き魔』事件はご存じですか?」
「ああ。そもそもその件でエージェントさんが来ると聞いていたからね。それにしてもボイドさんはどうしたんだい?今回もてっきり彼が来るものかと思っていたんだがね」
「……ボイドさんは先日亡くなりました。『切り裂き魔』から僕を庇って」
「……そうか。それはご愁傷様ですな。君も大変だったろう」
モーリスはその服の袖で目を擦った。
「事件に関する情報はある程度仕入れてある。だが今回はマスコミにも事件の詳細が渡っていない、極秘に捜査されている事件だそうだ。その分、こちらが提供できる情報は限られているが、それでもいいかい?」
「はい、お願いします」
コホン、とモーリスは咳払いをする。そして、店内にいる他の客に聞こえないように囁き声で話し始める。
「私が知っているのは、立て続けに起きた二件の事件、その被害者達に事件前に接触をしていた者が居たということだ」
二件の事件。すなわち元国会議員と厚生労働省の女性職員の殺人事件。
その共通項。
彼は、警察でも辿り着けていない人間関係を知っていると言った。
「その人物とは?」
ルークの問いに対し、モーリスは一枚の写真を彼に渡した。それには肥満体型の男性が映っていた。
「デイブ・ジェイコブス。四十三歳の現役の国会議員だ。公にはなっていないが、警察を出し抜こうとしている探偵の何人かが奴をマークしている」
その情報を知って、ルークはなるほどと思った。
確かに現役の国会議員という立場であれば、元々国の要人だった被害者達と接点を持ちやすく、警察からの目を掻い潜り易い。
しかし、彼はある点が気になった。
「でも、僕が見た犯人の体型とは全然違う様に見えますけど」
「そうかい。まあ恐らく奴は少なくとも実行犯ではないだろうさ。でも何かしらで事件に関与しているのは間違い無い」
「どうしてそう言い切れるんですか?」
尋ねられ、モーリスは次に畳まれた紙ナプキンを手渡した。ルークはそれをそっと開く。そこには、被害者を含む人の名前が羅列されていた。
「これは?」
「そいつがこの二カ月で接触した人物のリストだ。どれも元首相や外交官といった要人ばかりさ」
ルークは改めて渡されたメモを見る。すると、そこには三件目の被害者の名前も記載されていた。
「つまりこのデイブという人が犯人の次のターゲットを決めている、ということですか?」
「探偵どもはそう見ているらしい」
モーリスは腕組みをした。
そこに、ドアを開ける音がした。
「おはようございます、モーリスさん。あら、ルーク君も居たの?今日は何を頼んだの?」
現れたのはこの店の店員アンナだった。
「ああ、いえ。今日はまた別件で来まして」
「私に男同士の真剣な話がしたいと言ってきてね。いやはや困ったものだよ。忙しいというのに」
二人が笑顔で誤魔化すと、アンナはクスリと笑った。
「そんなに忙しくも無いでしょう。何、恋の話かしら?それならあたしはお邪魔かしらね。着替えてきますね」
そう言って、アンナは店の奥へと歩いて行った。
「……すまないね、彼女のシフトが入っていたのを忘れていたよ。私が持っている情報はこれくらいだ。役に立てたかな?」
「はい、十分過ぎる程です」
「そうか、それは良かった。また情報が入ったらこちらも連絡を入れよう。ところであちらのお嬢さんは、もしかして君の連れかい?」
モーリスは親指でテーブル席を指す。そこにはムスッとした表情で彼らを見つめるキャロルの姿があった。
「ええ、そうです」
「やっぱりそうかい。『事情持ち』と一緒となると大変だと思うが、頑張ってね」
そう言うと彼はルークの肩にそっと手を置いた。その後、他の客の注文に応えるためにカウンター席から離れて行った。
ルークもそれに合わせる様にテーブル席の方に向かう。
「それじゃあ行こうか」
「もう用は済んだんですか?収穫は?」
「あったよ。ここじゃあ話しにくいからちょっと歩こうか」
二人は、喫茶店を後にした。
彼らが居た場所は車が待機している所から少し離れていたため、歩きながら話すことにした。
「なるほど、被害者に立て続けに接触する男ですか」
「そうなんだ。怪しいと思わない?」
真剣な顔をして話すルークに対し、キャロルはとても退屈そうな表情をしていた。
「まあ、その人は黒寄りだとは思いますが、恐らくその人を問い詰めても成果は得られないかと思いますよ」
「それはどうして?」
「仮に本当にその人が犯人に被害者の情報を与えていたとしましょう。それを真っ直ぐに聞いたら犯人の素性などの情報を簡単に話すでしょうか?」
「取り調べを続けたら、答えてくれるんじゃないかな」
ルークの言葉に、キャロルはため息を吐いた。
「な、何さ?」
「良いですか?犯人はわざわざ沢山の傷を付けた上で被害者を殺害しているんですよ。そんな殺し方をする人間は、大抵の場合は強い恨みを持っているものです。そんな犯人に情報を渡すということは、そのデイブという人も被害者に同じような恨みを持っている可能性が高いでしょう。そんな人が、自分の代わりにターゲットを殺してくれた人を売るような真似をするでしょうか?」
「……言われてみれば、そうだね」
彼は歩きながら顎に手を当てて考える。
「でも、この人の家を調べれば犯人に繋がるような物が見つかるかもしれないよ?」
「それもあまり期待は出来ないでしょうね」
キャロルはリストバンドの上から指で手首を掻いていた。
「ボイドさんの件はともかくとして、『切り裂き魔』は相当な計画性を持って犯行に及んでいます。一連の事件を計画したのが情報提供者か犯人自身かは分かりかねますが、いずれにしても先に情報提供をしたそのデイブという人に捜査が及ぶことを犯人達は想定しているでしょうね。となれば、実行犯に繋がる証拠を未だに残しているというのは考えにくいと思いますよ」
「……」
少しの沈黙の後、キャロルは彼の視線が自分の手元に向いているのに気付いた。
自然と立ち止まる二人。
「どうかしましたか?」
彼女が言い終える前に、ルークは彼女の手首を掴んだ。
「何をするんですか!?」
「ずっと何か変だと思っていたんだ」
ルークは彼女の手首に巻いてあるリストバンドを下にずらす。
「これ、どうしたんだい?」
その下には、幾つもの切り傷が付いていた。
「これは……」
彼女は言葉を詰まらせる。
「僕でも知っているさ。これ、リストカットってやつだろう?」
彼の指摘に、キャロルは彼の手を振り払い、その手首をもう片方の手で摩った。
「あなたには関係ないでしょう」
「関係あるよ。僕と君は、捜査とはいえ行動を共にしているんだ。
キャロルは何度か横目でルークを見た。そして何かを諦めた様に大きくため息を吐いた。
「……これはわたしが<傷痕>に目覚める前、正確にはその時までに付けていた傷の名残りなんです」
彼女はもう一方の手首のリストバンドも捲った。するとそこにはやはり複数の切り傷が付いていた。
「わたしの育ての父親は、重度のアルコール依存症でした。何か嫌なことがあれば浴びる様にお酒を飲む。わたしはそれを止めようとしてよく顔を
「……」
「笑っちゃいますよね。痛みから逃げるためにしてきたのが、自分に痛みを与えることだったなんて」
「笑えないよ」
「いっそ
「君の過去を嗤うなんて、出来ないよ」
いつの間にか、彼らは互いに正面を向いていた。
「自分のことを傷付けて得られる快楽なんて、本当に一時的なものだ。時間が経てばその快楽は消えて、また痛みが襲ってくる。それが終わっても、さっきみたいに掻き毟らなければならなくもなる」
「分かっていますよ。でも、わたしの身体をどうしたってわたしの勝手でしょう?」
「それは違うよ」
ルークは彼女の両肩を掴む。
「君は気付いていないのかもしれないけれど、その身体は、その命は、君だけのものでは無いんだ。人はどうやっても人との繋がりは完全に絶つことは出来ない。自分が知らない何処かで、誰かと繋がっているんだ。その繋がりの中には、きっと君のことを気遣ってくれる人も居る。もしかしたら、君が通っていた学校の中にも居たのかもしれないじゃないか。だから君がやってきたことは間違ってる」
でもね、と彼は一拍置いて口を開いた。
「苦しみから逃げようとしたのは、きっと間違いじゃない。人はずっと続く苦しみの中では決して生きられない。やり方は間違っていたけれど、君は自分自身を救おうとしたんだろう?生きようとしたんだろう?」
その問いに、キャロルは小さく頷いた。
「君の他にも、心に傷を負った子達が『あそこ』にいるんだろう。そして君達は、その多くが<傷痕持ち>だ」
彼女だけではない。
壮絶な苦痛の先に力を得た者達。<傷痕持ち>。
その多くが、心に傷を抱えている。
「君達のことを見ていると、妹のことが目に浮かぶんだ」
「……妹さん、ですか?」
その時、ルークはしまったと思ったが、彼は自分の中に溢れてくる言葉や感情の奔流を止められなかった。
彼はキャロルの肩から手を離す。
「僕の妹は、過去にいじめを受けていたんだ。それも一人や二人からでは無くて、クラス単位でのいじめだった。妹はその時中学生一年生でね。自分の立つ場所が全てだと思う年頃だから、きっと世界の何処にも自分の居場所なんて無いんだと思ったんだろうね。妹は僕を含めて誰に対しても心を閉ざしてしまって、入院して現在に至るのさ」
「それは相当な傷を心に負っていますね。まるで、わたし達と同じみたい」
「その時の僕は、妹に何もしてやれなかった。だから、同じ境遇の君達に何かが出来ると思うのは、傲慢なのかもしれない。けれど、言わせて欲しい」
ルークは改めてキャロルの顔を真っ直ぐに見据える。
「昔は出来なかったかもしれないけれど、今は違う。君達には居場所があって、仲間がいる。だから、何かを抱えているのなら話して欲しい。きっと、それで心の負担が軽くなることもあるだろうから」
キャロルは一度下を向いて目を擦った。次に顔を上げた時、彼女はルークの目をじっと見つめていた。
その瞳には、以前の様な嫌悪の色は無かった。
「……あなたも、聞いてくれるんですか?」
「勿論さ。とは言っても、僕に出来ることなんて、それほど無いかもしれないけど」
苦笑するルークに対し、キャロルは彼の胸に身体を密着させた。そして、彼の顔を見上げる。
視線と視線が交差する。
二人の吐息が混ざり合う。
「な、何?」
その疑問に彼女は答えなかった。何かを確かめる様に、彼の顔をじっと見つめる。
暫し、沈黙が場を支配する。
やがて少女は青年から身体を離した。
「分かりました。あなたのことを認めます」
「え?」
「その代わり、捜査には全力を注いでもらいますよ」
「……勿論、最初からそのつもりさ」
「良い返事です」
そう言うと、少女はその地点から数メートルの距離を走り、ふと立ち止まって振り返る。
「これから忙しくなりますよ、ルークさん」
花の様に可憐な笑顔が、彼に向けられた。
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