4


「あ、ありがと」




ちょうどそこへ、「片付きそうか?」と顔を出した由良さん。




「なんとかウィルのおかげで」



「そうか、お疲れさん。そういや家具と家電はどうすんだ?」



「えっと…」



「この後時間あんなら買いに行くか?」




その有り難いお誘いに「いや、あの、その、」としどろもどろな回答が溢れる。



言わなきゃ、と覚悟を決めて「あのね…」と口を開いたあたしを訝しげに見るふたり。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る