2


荷物を段ボールに詰める作業が、ますますあたしをノスタルジーな気分にさせる。



手伝ってくれていたウィルが、「寂しいんでしょー?」とイタズラに笑った。




「そりゃ、まぁ、寂しい…けど…」



「だーから言ってんじゃん、うちから通いなって。送迎ぐらいするんだし」




送迎、というのは、春から通うことになった専門学校まで、という意味で。



片道2時間はかかる距離が、あたしと鳳凰組を分け隔てる運びとなってしまった。



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