第4話 推理解答編 親子 ②父親
推理解答編 親子
②父親
俺の名前は
こんな生活から抜け出さなければいけない、そう思っていた頃、昔の仲間に誘われ商売をすることになった。そいつは自分は人の上に立つ人間じゃないからと、俺を代表者にしてくれた。出資金名目で金が必要になり、俺はそいつから紹介された金融機関から金を借りた。すると、その日のうちに金と共にそいつも消えた。
俺は借金返済の為、その金融機関の社長に雇われている。まともな仕事でないのは確かだが、俺には選択権は無かった。毎月の給料はほとんどが返済に回っている。
そんな矢先、彼女と出会った。こんな俺を好きだって言ってくれて、悪い仕事からは足を洗って欲しいと。俺は社長に頭を下げ、地道に働きながら返済するつもりだった。
しかし、彼女は突然俺の目の前から消えた。「ごめんなさい」との書置きと共に。
目の前が真っ暗になり、もう何もかも嫌になった。所詮、俺には人並みの幸せなんて望めない、そう開き直って今回の誘拐を引き受けた。
ガキが逃げ出した時は青ざめちまった。他のグループが昨日誘拐に失敗して、社長から半殺しに合ってたからなあ。やっと捕まえたと思ったら、駅前で大騒ぎしやがって。まあ、なんとか黙らせることが出来たが、あの爺さんがジロジロ見てたのには冷汗もんだったぜ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さて、次のお客様はまだかのう。
第5話 ストーカー へ続く
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