第7話

その夜、愛美のスマホにショートメールが届いた。

『ひさしぶり。明日こっちに来な』

同じ団地の2階に住む梨花からだった。


野球部の保護者は『グループLIEE』で連絡を取り合う。

個人連絡先は知らないはずなのに? 


不審に思っていたら、

壮太が「小林君から連絡あった?」と訊いてきた。


スマホを持ってない息子同士が、親の携帯番号を教えあったそうだ。

「小林君のお母さんが、便利だからそうしたらって」


やられた! 

愛美はしぶしぶ『了解』と返信した。

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