第4話




皆の顔が強張る中ジュンは更に続ける。




「…コイツ暫くここに置く」




その言葉に迷いはなかった。



そしてサラの肩を抱き寄せる。




ジュンがサラという女を大事にしているのは決定的だ。




「テメエ自分が何言ってんのか分かってんのか。ユズキがいんだぞ!」




先程とは打って変わって怒りを表したイブキ。



それは限界だ、と言わんばかりに。




何故このタイミングで私が出てくるんだろうか。



もしも変な気を使っているなら止めて貰いたい。




「いい別に。私は構わない」




そう言い捨て私はそこから立ち上がる。



トップがそういうなら、それは絶対だ。




それでも納得し難いらしい彼等。




「納得いくわけないやんユズ、」



「マサヤ、私いいって言ってる」




強い口調で遮った。




それでもなかなか引こうとしない。



私は一人離れた場所に座るサクの隣に腰掛けた。




「ユズ…」



「サク、珈琲飲みたい」



「ユズっ!」



「……何」




しつこく私を呼ぶユウに思わず冷たい声が出た。




サクは戸惑いながらも「いつものでいい?」そう言って立ち上がる。




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