第33話 昭は上機嫌な様子でわくわくしてます。
「それで、ワールドオーダー元開発者が何をする気だ?」
凪は冷たい目で昭の黒い瞳を見た。
「昭は何も出来ないし、それにワールドオーダーの権利ごと売っちゃったからね」
昭は楽しげな様子で言う。
「……改めて聞くがワールドオーダーのメンテナンス中の状態で何を見ている?」
凪は殺意を向けて改めて質問をする。昭の黒い瞳を覗き見る。
「霧菜の
昭は凪の殺意を気にする様子もなく答えた。
「霧菜の
凪はハテナマークを浮かべて昭のパソコン画面を見た。
「そうそう、見てみい」
「?」
凪はまじまじと昭のワールドオーダー画面を見ると真っ暗闇の状態だった。
「……真っ暗闇だが?」
凪は画面を見てわからない表情になり昭を見る。
「真っ暗闇だけど、霧菜の
昭はわくわくした様子で凪に言う。
「何故、霧菜の
凪は不思議そうな様子で昭を見る。
「見てみい」
「?」
昭が人差し指を向けて、真っ暗闇の中心部分を指した。
「……?」
凪は昭が指した真っ暗闇の中心部分を見ると小さく心臓が脈打つように鼓動のように小さく動いていた。
「きりの
凪は違和感を感じて昭に聞く。
「現在、霧菜の
昭は呆けた笑みを浮かべる。
「!?」
凪は驚いた表情になり昭を見た。
「昭! きりは」
「霧菜はまだ知らないよ」
昭はワクワクした表情で言う。
「きりが知ったら悲しむだろう!」
凪は無表情で昭の黒い瞳を見る。
「昭! 何とかならないのか!?」
凪は声を抑えて昭に言う。
「残念ながら権限ないから無理かな」
昭は無邪気な笑顔で凪に言う。
「昭! 何でそんなに楽しそうなんだ!?」
凪は昭の表情を見てイライラした様子を見せる。
「凪ちゃん、ごめんね。これから起こることを考えるとわくわくが止まらないんだよね」
昭は呆けた笑みを浮かべて凪のゴールド色の瞳を見る。
「……昭、一応、確認だがきりが不幸になることで貴様は笑っているのか!?」
凪は冷たい瞳と殺意を昭に向けた。
「凪ちゃん、霧菜は不幸にならないから安心して」
昭は殺意を向けられても無邪気な笑みを浮かべて凪のゴールド色の瞳を見る。
「何でそんなに上機嫌なんだ?」
凪はイライラした様子で昭に聞く。
「これからワールドオーダーが変わる瞬間が見れるからだよ」
昭は上機嫌な様子で凪に言う。
「……霧菜の
「ブー、外れだよ!」
昭は凪に手で罰マークを作って言う。
「……昭、これから何が起こるんだ!?」
凪は昭の黒い瞳を覗き込むように見る。
「それは、明日のメンテナンスが終わった後に、霧菜がログインすればわかることだよ」
昭は無邪気な笑みで凪のゴールド色の瞳を覗き見返した。
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