第9話 ワールドオーダー運営によるジャッジメント
メンテ後、ワールドオーダー運営室では高そうな肘つきの椅子に女性が座っていた
「やっほー、皆さん」
金髪ポニーテールの長身の女性が笑顔で挨拶をしていた。
「……」
画面からは反応ない様子で無言な状態である。
挨拶をしている彼女はワールドオーダーの資金援助運営管理をしている
「まずは仮想サーバーに集まっている200人の
「!」
水瀬は鋭い目付きで画面越しから200人のプレイヤーに言うとびくっと震えた様子になる。
「結論から言います。
「!?」
水瀬は感情のこもってない冷たい声で言う。
200人のプレイヤーは納得出来ない表情を見せる。
「ワールドオーダーを管理するAIクレアちゃんに聞いたところ、不正内容は持てるアイテム量を越えたことによる
「……」
水瀬は感情のこもってない声で説明をする。
ワールドオーダーはAIが管理している。
不正や何か不具合の可能性がある場合はAIが運営に知らせたり、聞いたりしている。
「AIクレアちゃんが過去に不正対策でかけた誘発プログラムに引っかかり、200人アカウント
「不正は!」
仮想サーバーの1人のプレイヤーか声を出そうとする。
「はい、
水瀬は200人の
「こ、これはおかしいだろう!?」
彼は納得出来ない様子を見せる。
「AIクレアちゃんのデータは真実だよ。ただ、」
水瀬は疲れた表情を見せて画面越しに言う。
「今回は特別に200人のプレイヤーに選択肢を上げる」
水瀬は優しい笑みを浮かべて言う。
「……」
200人のプレイヤーも場が和み表情が柔らかになる。
「1つ目。今までワールドオーダーで稼いだ収益の返還をする」
「!!」
200人のプレイヤーは戸惑いの表情を見せる。
「ワールドオーダーの規約にもある通り、不正したプレイヤーには収益の返還義務が発生すると書かれているでしょ」
冷たいルビー色の瞳で画面越しから200人のプレイヤーを見る。
「ふ、」
「2つ目。収益の返還はなしにするから、もう一度アカウントを作り直して、やり直す」
「いい加減に!!?」
大きい声を出したプレイヤーは突然消えた。
「霧島水瀬に対して口の聞き方がなってないようだね」
「!?」
冷たいルビー色の瞳から、どす黒い殺意が画面越しから伝わる。
「彼は霧島グループの部隊に確保されたようだね」
黒い笑みを浮かべる。
「さあて、改めてどうするか2秒以内に決めて」
「!!」
水瀬の言葉と同時に選択画面が出てきて全員慌てた様子で押した。
「はい、それでは皆さんさようなら」
仮想サーバーからプレイヤーは強制ログアウトされた。
「さあてとクレアちゃん」
『はい、なんでしょう?』
水瀬は画面に話を始める。
「WHO、厄災イベント消滅に関しては契約違反だよね?」
『はい、契約違反になります』
10人の老害はNPCではなく、契約している特殊プレイヤーである。
「解雇+賠償請求かけておいて。応じない場合は確保して頂戴」
『かしこまりました』
無表情で水瀬は言葉にする。
「クレアちゃん、確認だけど仕様でおこったんだよね?」
『はい、そうです』
「映像を確認した限り、AIクレアちゃんのデータ分析通りだからな」
疲れた表情を水瀬は見せる。
『現状はこのままワールドオーダーは続行で言いと思います』
クレアは水瀬が悩んだタイミングで言葉にする。
「メンテ終了したらすぐにプレイヤーに報酬を配っておいて」
『かしこまりました』
「後は名もなき星のプレイヤーさんに関してだけど」
水瀬は無表情で言葉にする。
「直接、会いたいな」
ワクワクした表情を水瀬は見せる。
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