魔法実践練習

エルティアから貰った〖魔法基礎知識〗ノートには本当に分かりやすく、基礎知識がまとめられていた。


この世界の魔法は基本、火 水 風 土 雷 闇 聖 の七属性でエルフや一部の者が精霊魔法が使えるそうだ


【火】※ 火·炎·爆炎etc.

【水】※ 水·氷·吹雪etc.

【風】※ 風·竜巻etc.

【土】※ 土·地震·土壁etc.

【雷】※ 雷·嵐etc.

【闇】※ 呪·暗闇·操りetc.

【聖】※ 回復·蘇生·浄化etc.

【精霊魔法】※精霊の力を借り全属性操れる


使う魔法に寄って、魔力消費が違うらしく自分の魔力量を把握せず魔法を使うと魔力切れを起こし魔法酔いを起こし、頭痛·目眩·気絶…等を起こし最悪の場合、命を落とす可能性もあると教えられた。

エルティアの話では、カッコつけていきなり大魔法を使おうとしてその場でぶっ倒れ三日間寝込んだお馬鹿な人族がいたそうだ…恐ろしい…


「いいかい?魔法を使うには、君自身の中にある魔力を感じることが大事なんだ!」

「魔力を感じる…」

「そう…魔力は、常に僕達の身体の内側に常に流れている!普段は意識していないから感じていないが、魔法を使う時は意識して使う必要がある…だからまず、魔力を感じる所から始めるんだ。」

「魔力を感じるには、どうしたらいいんですか?」

「それじゃあ…僕の言う通りにやってみてね!まず目を閉じて、ゆっくりと深呼吸をし深く深く意識を己の内側に集中して…」

「意識を己の内側へ集中……」


俺は、エルティアに言われた通り目閉じゆっくりと深呼吸をしながら意識を己の内側へと集中させた。

そして暫くするとジワリッとした暖かい何かを己の内側にあるのを感じた。


「何だか…暖かいものを感じます!」

「それが魔力だよ!じゃあ次のステップへ行こうか!その今感じている魔力を少しずつ自分の手の平へと流す様に意識してみて!」

「手の平に…ちょっとずつ…」


言われた通りに内側にある魔力を、手の平へと移動させるイメージをすると少しずつ魔力が、手の平へと流れて行き冷たかった手の平が、じんわりと暖かくなっていくのを感じた。


「わぁ!!手の平がぽかぽかしてきました!」

「うんうん!!いいね…とても上手だね〜!そしたら〜そうだな…うん!水魔法をやってみようか!手の平に水の球を作る様なイメージして…」

「水の球…」


俺は、手の平に野球ボール位の水球を作るのをイメージした瞬間、魔力が手の平から抜ける感覚がした。

え?!っと言うエルティアの驚いた様な大声に俺は、ビクッと驚き急いで目を開けると、エルティアは信じられないものを見た様に目を見開き俺の手の平を見ていた。その横では、オリヴァーさんも目を見開いている俺は、自身の手の平を見るとイメージ通りの野球ボール位の水球が浮かんでいた。

(おぉー!成功した!!前世の記憶があるお陰でイメージが楽だったからな!それにしてもすげぇー!俺、魔法使ってる!!)


「ね…ねぇ…オリヴァー?今、ルークは、魔法詠唱していたかい?」

「いえ…してなかったですね…でした。」

「だよね!?そうだよね!?!だったよね!だってまだ詠唱教えてないし!え?!え?本当にルークって本当に魔法はじめて…??」

「はい…。前に話した様に、今までルーク様は魔法を使う所か、扱えるお身体でもなかったので…今回がはじめてです。その…はずなのですが…これは…私めも驚きました。」

「ルーク…もしかして天才?これ、他の人に知られたらヤバいかもよ〜それでなくてもルークは、黒髪赤目であんな扱いされてたのに…無詠唱できると知られたらどうなるか…どうすんのさオリヴァー…」

「…ルーク様に説明してこれから、魔法を使う際は必ず詠唱をする様お願いするしかありませんね…」

「はぁ〜だよね…あそこにいる執事とメイドは、大丈夫なのか?」

「アティカスは私めの息子です。その辺は、しっかり教えております…マリーに関してもしっかりとした教育をしていますので…問題ございません。」

「そうか…ならば一先ず大丈夫そうだね…でも念の為後で、あの二人に誓約魔法をさせるよ?いいね…」

「はい。構いませんよ。」


エルティアは、オリヴァーの返事を聞き頷いた。

そして内心で大興奮の大騒ぎしていた俺は、この時の二人の会話は全然聞こえていなかった。

暫く手の平の水球を見つめていると、オリヴァーさんが声をかけてきた。


「ルーク様…少し宜しいですか?」

「え!…はい?」

「ルーク様は、今…魔法詠唱を致しましたか?」

「え…?あ…!してないと思います…」

(そうだ!俺…詠唱とかしてなくない??え?これもしかしなくてもまずいのでは??)


消え入りそうな声で、答えた俺にオリヴァーさんは真剣な顔で告げた。


「よいですか?ルーク様…魔法発動には、本来魔法詠唱が必須になります。無詠唱で魔法を扱えると知られているのは、一部種族の数人しか今の所おりません。」

「数人…」

「はい…そして人族で、無詠唱をできる物は現在おりません。それが、どういう意味か…今のルーク様ならお分かりになりますね?」

「…はい」


本来なら人族で、無詠唱をできる者が現れたと喜ばれる所だろうが…それが、この国じゃなくて、この外見では無ければの話だろう。だが、この国では黒髪赤目を《化け物》《魔女》として忌み嫌う…そんな国で、俺が人族では誰もできない無詠唱ができると知れればより酷い目に合わされるかもしれない…

(本当に!!…この国最悪だな!!絶対!この国からも出て行こう…)


「これから、魔法をお使いになる際は必ず魔法詠唱をしてくださいませ。」

「はい。気をつけます…」

「うんうん!僕が、必要な魔法詠唱は教えてあげるからね!任せてよ!」


エルティアが、お茶目に笑いウィンクを俺に飛ばしてきた。おぉ…美形からのウィンク…破壊力凄いな!


そして俺は、エルティアとオリヴァーさんに魔法詠唱を教えてもらい魔法の実践練習をしその日を終えた。

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