第26話

「梓様。おかえりなさい。」

「ただいま〜、りょうちゃん。」

「お疲れ様です。」

「りょうちゃんこそ。わざわざありがとうね。」

「なんてことありませんよ。では出発致します。」



りょうちゃんとは、いつも私の送迎をしてくれる人。結構仲が良かったりする。

りょうちゃんこと沢田涼太は、私が幼い頃からそばにいるのだ。

178ある身長が羨ましい。それと目の高さくらいまだある少し長めの銀髪は、私が気に入っているからだと言ってずっと変えていない。確かに気に入ってはいる。



「今日の19時ほどに音々さんがいらっしゃるとのことです。なにかご用意しておくものはありますか?」

「うーん。…あ!いつもの和菓子店で、なにか買ってきて欲しいかな。帰り道にあったよね?」

「はい。あります。羊羹などでよろしいですか?」

「うん。お願い。」

「では少々お待ちください。」



りょうちゃんは、いつも私を一番に考えてくれる。本当に一途な思いを持っている。案外音々とも仲が良くて、私は嬉しい。

りょうちゃんは恋人作らないのかって聞いたことあるけど、作らないの一点張り。私の側にいて、仕えることが生涯のやるべきことなのだと言う。まあ、私としては嬉しい限りなんだけどね。

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