前科8犯 確証はどこにも無いけど
↓前前科のあらすじ↓
争う理由がない……悲しい目をした少女と闘うことに
そして今、オナチュウもエムの繰り出した強力なパチモンの攻撃を前に負傷してしまいキラリは絶体絶命の
↑前前科のあらすじおわり↑
「くっ……
「ダイジョブ⭐︎ ダイジョブ⭐︎ まだ左手があるよね⭐︎」
「おっふ……」
プランプランとぶら下がる右手を庇う様に左手で支えるオナチュウへキラリが心配するように声を掛ける。
「そうよね……私のカネガメは<はがねタイプ>、そんな簡単にやられはしないわ」
そんなやりとりを額に汗を掻きつつ見ていたエム、彼女の隣には先程殴り飛ばされたカネガメが涼しげな顔で立っていた。
「はがねぇ? それってどんなフェチ? ⭐︎」
「行きなさい! カネガメ! みずでっぽう!」
「カネェーー!(鳴き声)」≪ カネガメの みずでっぽう !! ≫
「ぐほっ、んぬぅおぁ……」
カネガメの口から水の弾が高速で放たれオナチュウの腹を打つ———まるで高さ20mの飛び込み台から飛び出して腹からプールへと着水したかのような衝撃を受けオナチュウが悶絶して倒れる。
「お、おお、のれぇ」
「くっそ〜⭐︎ 負けないんだからっ!
オナチュウ! 今よ! みだれづきぃぃ!!」
震えながら立ち上がったオナチュウ、さっさとお返しをするぞとばかりにキラリがすぐさま指示を飛ばした。
「んっほぉっ♡(鳴き声)」≪ オナチュウの みだれづき ‼︎ ≫
オナチュウが頭の後ろに両手を組んで腰を前後に激しく動かしながらカネガメへと突っ込む————
「カ、カネェ、ガネェェ……」
ガンガンガンガンと連続4ヒット、乱数の女神様はどうやらキラリとオナチュウの味方のようであった。
「あ〜⭐︎ きゅうしょに当たってたら今ので決まったのになぁ⭐︎」
「両手でがっちり、抑え込んどったら行けたんやけどね」
「はぁ? なにそれ、わたしの采配ミスとでも言いたいの?」
「ひっ——い、いいえ、マスター決してそのようなことは……」
「(くっ……レベル差があるはずなのに、このダメージ……やっぱりあのパチモン(?)の<特性>のせい?)」
エムのカネガメのレベル12に対し、オナチュウのレベルは7、普通に考えれば相手にならないし、タイプ相性は意味不明。
ならばやはりパチモンが個々に持つ<特性>による効果が発動しているのだとエムは推測した。
「っ! こうなれば——パチギアで調べるっ!
パチギアっ! オナチュウに関する情報を聞かせてっ!」
≪error — error — no data no data — —≫
「なんですってっ!?」
「無駄やでなんつったってワイは異世界転生者! つまり……そう……あれや……………、
こことは別の世界から来たってことや!!」
「なんてしぇくしぃな構文なのじゃ」
「勝手に出てくんな⭐︎ 消えろ」
検索ツールとしても万能なパチモンギア略してバチギア。
それを以てしても目の前の謎のパチモン? についての情報が得られずエムが絶望する。
「さぁお嬢さん、もう諦めて素直にワイにそのお体をお委ねなさい……」
ビキビキ———
「(ん? あれは———まさかっ!?)」
勝ち誇るオナチュウがいやらしい目を絶望に沈むエムに向け、どんどん<特性>で昂まってゆくのと同時に——その股間にある拘束具が悲鳴を上げていることにエムは気が付いた。
「(まさか……いやっでもっ!
やってみる価値は———あるっ!)」
「どうしたの〜⭐︎ エムちゃんギブ〜〜?
ほらほら聞かせて〜⭐︎ 泣いて懇願して〜早く〜⭐︎⭐︎」
「急かしたんなマスター。
敗北を認めるっちゅうんわ辛いもんなんや、そう
黙り込む少女を心配して投降を促すキラリとマスターの視線から隠れるようにチラチラとエムの胸元へ何度も視線を向けるオナチュウ。
そんな2人の前でエムがその豊満な胸を持ち上げるように腕を組み少し拗ねたように頬を膨らませながらそっぽを向いて———
「私はまだ負けてないわっ!
それにっ、べ、別にオナチュウさんのことカッコいいとか、私の手持ちになって欲しいだなんて思ってないんだから————」
「おっおっおっおっおっおっ————♡」
≪こうかは ばつぐんだ ‼︎ ≫
ビキビキビキビキ————ピシッ———
オナチュウが目を血走らせながら黒髪ロング巨乳少女に釘付けになり、その拘束具にヒビが走る。
「か、勘違いしないでよねっ!」
そして最後の駄目押し、エムが顔を横に向けたままで潤んだ流し目をオナチュウに向けると————-
「んほぉぁぁあーーー♡」
——ピシッピシッ————バキンッ———
臨界点を超えたオナチュウの拘束具が弾け飛び、そこからオナチュウのブツが雄々しく飛び出———
「———ザトキワ警察や」
「「……………」」
いつの間にかそこにいた背広姿のいかつい男が己の槍を雄々しく天へと
「なんや入口んとこで騒いどる奴おるさかい早よぉ来てくれぇ、って来てみれば———
お前やな? さっきから騒いどんのは?
なんや随分と元気良さそうやないかぁ」
「………ちゃうねんお巡りさん」
「ちゃうことあらへんやろお前、こんなとこでそんなもん放り出しとって。
おら、さっさと手ぇ出せ手間かけさせんな。
はい、
————ガチャリ
手首に感じる冷たい感触にすっかり意気消沈して俯くオナチュウとオナチュウのアレ。
「はっ、すっかり大人しゅぅなりおって、
おら頭下げろ、はよ乗れや、向こう着いたら余罪も洗いざらい吐いてもらうからな、覚悟しとけや」
「はい……」
鉄で出来た輪っかを両手にかけられ上着を頭から被せられたオナチュウはこれまたいつの間にかそこに停めてあったルーフで赤色灯が眩く回る黒塗りのセダンに乗せられ旅立って行った———
「そっ……そ、んな………」≪ キラリには もう たたかえる パチモンが いない … キラリは めのまえが まっくらに なった ≫
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