南北朝リヴァイヴァル

鷹山トシキ

第1話 全てが変わる

 戦いが激化する中、突如として第三の影が現れた。それは、足利高義の刺客、リュウガであった。

「足利尊氏…貴様の命、もらい受ける!」

 リュウガは冷酷な声で言い放ち、尊氏に襲いかかる。

 ケンシロウとシンは、リュウガの出現に驚き、尊氏を守ろうとする。

 三人の拳が激突し、戦場はさらなる混乱に陥る。

 リュウガの目的は?ケンシロウとシンは、尊氏を守り、戦乱を終わらせることができるのか?



 リュウガを倒したケンシロウとシン。しかし、戦いはまだ終わらない。足利軍、新田軍、両軍入り乱れての激しい戦いは、夜になっても続いていた。

「この戦、一体いつまで続くのだ…」

 ケンシロウは、疲弊した兵士たちの姿を見ながら呟いた。

「貴様が止めれば良い」

 シンは冷たく言い放つ。

「…」

 ケンシロウは、何も言わずに戦場を見据える。

 その時、足利尊氏が、自ら兵を率いて突撃してきた。

「貴様ら、まとめて始末してくれる!」

 尊氏は、刀を振り上げ、ケンシロウたちに襲いかかる。

「足利尊氏…!」

 ケンシロウは、尊氏の気迫に圧倒されながらも、北斗神拳の構えを取る。

「貴様の野望、ここで終わらせる!」

 シンもまた、南斗聖拳の構えを取る。

 三人の拳が激突し、戦場は再び激しい戦いに包まれる。

 尊氏は、武将としての誇りをかけ、ケンシロウたちに挑む。しかし、二人の圧倒的な力の前に、次第に追い詰められていく。

「くっ…ここまでか…」

 尊氏は、膝をつき、力尽きる。

「足利尊氏…貴様の戦いは終わった」

 ケンシロウは、静かに言い放つ。

「…」

 尊氏は、何も言わずに目を閉じた。

 尊氏の敗北により、足利軍は総崩れとなり、戦いは終結した。

「終わったのか…」

 ケンシロウは、静かに呟いた。

「…」

 シンは、何も言わずに戦場を後にする。

 戦いが終わり、人々はそれぞれの故郷へと帰っていった。しかし、戦乱の傷跡は深く、人々の心には深い悲しみが残った。

 ケンシロウは、戦乱で苦しむ人々を救うため、旅を続ける。シンは、己の力を試すため、さらなる戦いを求めて旅立つ。

 二人の旅は、まだ終わらない。

 

 高義と5人の忠臣たちの戦いは、凄惨を極めた。高義は、異形の力と異国の武術を駆使し、忠臣たちを圧倒していく。しかし、忠臣たちもまた、尊氏への忠義を胸に、決して引くことはなかった。

激闘の末、ついに5人の忠臣たちは倒れ伏した。高義は、勝利を確信し、高らかに勝利の雄叫びを上げた。しかし、その時、高義の背後に、一人の男が静かに立っていた。

「貴様の時代も、ここまでだ」

 声の主は、足利直義だった。直義は、高義との戦いで深手を負いながらも、最後の力を振り絞り、高義に立ち向かったのだ。

 直義は、高義との壮絶な一騎打ちを繰り広げる。互いの剣が激しくぶつかり合い、火花が散る。しかし、次第に、直義の剣が高義の体を捉え始めた。

「なぜだ…なぜ、貴様のような男が…」

 高義は、信じられないといった表情で、直義を見つめた。

「兄上…私は、兄上のためならば、この命を捧げる覚悟です」

 直義は、そう言い残し、高義の胸を剣で貫いた。

高義は、膝をつき、そのまま倒れ伏した。その瞳には、深い絶望の色が浮かんでいた。

 高義の死。それは、足利一族の、そして日本の歴史を大きく変える出来事だった。

 高義の死後、足利直義は、残された兵たちを率い、京へと進軍を開始した。そして、ついに京を制圧し、新たな幕府を開くことを宣言した。

 しかし、その道のりは決して平坦なものではなかった。

 鎌倉幕府の残党、そして諸国の武将たちが、直義に反旗を翻したのだ。

 直義は、これらの勢力との間で、激しい戦いを繰り広げる。その戦いは、かつての鎌倉幕府を滅亡へと導いた戦いにも匹敵する、激しいものだった。

 足利直義は、内乱を鎮圧し、室町幕府を開いた。足利尊氏の遺志を継ぎ、武家政権を確立し、南北朝合一を実現した。

 足利直義は、兄の遺志を継ぎ、室町幕府を開き、新たな時代を切り開いた。しかし、その道のりは決して平坦なものではなく、多くの困難と戦いを乗り越えなければならなかった。彼の生涯は、まさに波乱万丈の物語だった。

 

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