14:コラボ配信#4

 ミライの指導によるアカリのダンジョン探索が始まったが、誰が見てもハードを超えたものであった。


「俊足の効果が切れかかってますよ。魔力を流してください」


「はい…!」


時には俊足の切れを指摘したり、


「俊足の速さにに自身の感覚が追いついてないです。もっと抑えてもいいので、感覚を覚えてください」


「はい…!」


時には俊足の速さに自身がついて行けてない事を指摘したり、


「戦いに集中していて俊足の効果が乱れてますよ。もっと意識して戦ってください」


「はい…!!」


時にはモンスターの戦っている時にも俊足の効果を切らさない様に指導をする。


:めちゃくちゃキツく指導するな

:厳しいとは言ってたがここまでとは

:アカリちゃんもうへとへとじゃん

:それでも必死に指示通りに俊足の効果切らさない様に頑張ってるな

:頑張れアカリちゃん!

:これ見てたらワイもなんか頑張らないとなって思ってくる

:わかる

:わかる

:こんな必死なアカリちゃん始めて見たわ


 リスナーもミライの指導に必死についていく姿を見て、応援する者や感化されて頑張り始める者も現れる。

 そんなリスナーを見てミライはリスナーにアカリは愛されているなと思うのであった。しかしそれとこれとは話が別であり、アカリが俊足を切らさない様に見張る。

 モンスターとの戦いに勝ったアカリは肩で息をしており、今にも倒れそうだった。


「ここまでですね…。アカリさん、今日のコーチングはここまでです。お疲れ様でした」


「はい……」


:お疲れ様

:おつかれ

:ミライちゃんの指導に頑張ってたよ

:マジでPCに向かって必死に応援してたわ

:ワイも

:ワイも

:お疲れ様。とりあえずゆっくり休んでほしい

:ミライちゃんも指導お疲れ様


 返事をしたアカリはその場で座り込み必死で息をしている。コメントでもミライとアカリを労うコメントで溢れていた。


「ノア、アカリさんに回復魔法をかけてあげてください。それで少しは良くなるはずです」


『了解』


 ミライに言われてノアはアカリに回復魔法をかける。アカリの周りに光が溢れて、体力を回復させる。アカリの顔色は徐々に良くなっていき、呼吸も落ち着いてくる。


「ありがとうございますノアさん」


『いいのよ。それにしても驚いたわ正直もっと早く魔力切れを起こして倒れるかと思ったけど、1時間も持つなんて。あなたの魔力量はかなりの量があるようね。このまま行って魔力と俊足の感覚になれて行けばAランクどころかSランクもあり得るわよ』


「本当ですか?」


『ええ、私が言うんだから間違い無いわよ。ただ驕らずに強くなりなさいよ。ダンジョンというのは驕った奴はすぐに死ぬ場所なんだから」


「はい、ありがとうございます」


ノアと話していたアカリにミライが近づいてくる。


「アカリさん、落ち着いてきたらそろそろ移動しましょうか。ここはダンジョンですから必ずしも安全とは限らないので」


「はい」


 ミライに言われてアカリが帰る準備をするとノアが話しかける。


『その前にちょっとここで待っていてくれる?向こうでモンスターの反応があったから』


「大丈夫ですか?私も一緒にいきますよ?」


『大丈夫よ。私とミライでなんとかなるから』


「わかりました。無理はしないでくださいね」


「はい」


 そう言ってミライとノアはダンジョンを進んでいく。

 ある程度進むととある男がこちらを見ていた。


『あんたね。さっきからチラチラと見ていたのは私の探知に入ったり、入らなかったりで正直鬱陶しいのだけど?』


「…………」


『もしもーし?あなたに言ってるんだけど、聞こえてますかーー?』


「……」


 男はミライたちと会話する気がない様に思える。このままでは埒が開かないと思ったミライは男に話しかける。


「単刀直入に聞きます。あなたは私たちを嗅ぎ回って何がしたいんですか?」


「……」


「正直ここまでされると私も困るんですが、何か答えてくれませんか?答える気がないというのであれば実力行使で聞き出すのみですよ」


「……」


 ミライは脅しをかけるが男は喋る気がなかった。いよいよ実力に出るかと思った途端に男が口を開く。


「お前たちは私の計画の邪魔をしたからだ」


『計画?何のこと』


「知らなくてもいい事だ」


「そんなのを知って、大人しく引き下がるわけにもいきません。悪いですがダンジョン組合までついてきてください」


「そんなのに付き合う暇はない」


 男はそう言うと紫色の光に包まれて消えてしまった。


「ノア!」


『追えなかった!?普通の転移魔法なら残った魔力から逆探知できるのに!!』


 ノアは自身が逆探知出来なかった事が衝撃だった様だ。しかしこれによってある一つの事がわかった。


「今の短時間でノアでも追えないとなるとあの男はまさか…」


『周囲の魔力からわかったけど、あの男がアカリに大量のモンスターを仕掛けたり、渋谷ダンジョンのボス部屋にレッドドラゴンを召喚させた奴の正体でしょうね。しかもご丁寧に私たちのカメラに捉えられない様にしてたみたいだし』


「ええ、とりあえずここでうだうだしてても仕方ありません。アカリさんのところに戻って今日はダンジョンを出ましょう」


『そうね、その後にダンジョン組合に行くわよ』


 二体はひとまずアカリの所へ戻る事にするのだった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ここまで読んでくださりありがとうございました。

私自身バタバタしていたため投稿が遅れてしまった事大変申し訳ありません。これからも頑張っていくのでどうか応援やフォロー、星評価をお願いします。

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