9: 原因調査
しばらくの間、勝利の余韻に浸っていたノアとミライだが、2人は次にやるべきことを決めていた。
「ノア、何故ここにレッドドラゴンが現れたか調べることは出来ますか?」
『出来るに決まってるでしょ。誰に言ってるのよ』
「流石ですね」
ノアはまた飛び立つとアンテナを取り出して調べ始める。しばらくの間は待つことになるのでミライはコメントと会話することにした。
:レッドドラゴンが出てきた原因を調べるってどういう事?
:ミライちゃん教えてクレメンス
:それと最初ノアがレッドドラゴンの目を撃てた方法も知りたい
:それな
:いつの間にかノアがレッドドラゴンの眼球を撃っててビビったもんw
:わかりみが深い
:↑草
:予想では隠密系の何かだと思ってるんだけど
「いいですよ。まずはノアが何故レッドドラゴンの目を撃てたのか解説しましょうか。コメント欄にも予想してる方がいましたが、それは当たりです。もっと正確にいうとノアは探知機能があるのと共に気配消去機能も備わっています。これはノアが私以外からの存在からノアという存在が認知されなくなるんです」
:チートやんw
:ヤバすぎて草
:それ使えば諜報活動なんて楽勝じゃんw
コメントは湧き上がるがミライは冷静に続きを答える。
「便利だと思いますよね?実はそうでもないんですよ。何故なら気配消去をしている間は魔力の供給が一時的に遮断されるんです。というよりも魔力を完全に遮断するから認識されないと言った方が正しいですね。ですのでこれを使用してる間はノアは自身のバッテリーを回復する事ができないんです。だから今の場合だと持って精々20〜30分が限度ですね」
:充分すぎるわw
:その1/10程度の時間かと予想してました。
:ん?でもそれならなんでミライちゃんは認識できるの?
絶妙な質問をするコメントにミライはクスクスと笑いながら答える。
「いい質問ですね。これは私とノアはマスターから片方が何かあった時にすぐわかる様に施す特殊な仕様があると言ってました。それの一つがこれなんです」
:スゲェ
:マスターマジで何者なんだろう…
:それな
:そう考えるとマスターが怖くなってきた
「みなさん余計な詮索は禁止ですよ。それとマスターは普段は優しい方なので大丈夫ですよ」
:それ怒らせたらヤバいやつじゃん…
:それな
:暴れられたらミライちゃんたちですら勝てなさそうw
「確かにマスターが暴れたら私たちなんて一瞬でしょうね」
ミライがそう答えると、コメント欄が一斉に「怖いすぎる」と言ったのを見てミライは笑う。それはそうと長く喋りすぎたと思い、次の質問へと答えていく。
「それともう一つが何故レッドドラゴンが現れたか調べるでしたね。これは至ってシンプルですよ。答えは前回のアカリさんとの事件の関連性を調べるためです。もしかしたら同一人物がここにレッドドラゴンを転移または召喚した可能性がありますからね。それを調べないわけにもいきません」
:そうか
:あの事件の犯人まだ捕まってないんだね
:怖いな
:アカリちゃんは大丈夫なのだろうか…
コメントが不安と恐怖に包まれる。
「大丈夫ですよ。犯人は私とノアが必ず見つけますし、ダンジョン組合も全力で犯人を探してます。それにアカリさんには私たちからお守りを渡しているので」
:流石ミライちゃん
:アカリちゃんといつの間に会ってたんや…
:ダンジョン組合も怪しい目撃者の情報集めてるとか言ってたな
:俺たちも怪しい人見かけたらダンジョン組合に報告するわ
アカリ:みなさんありがとうございます!それとミライさんからもらったお守りは大切に持ってますよ
「それはよかったです。とノアが降りてきましたね。解析が終わったのでしょう」
ノアがアンテナを畳んで降りてくる。
「どうでしたか?」
『現状わかった事を先に伝えるわ。やっぱり使われてたのは転移系の何かだった、けどもう跡を追うことはできないわ』
ノアが厳しそうな声で言う。
「そうですか」
ミライも顔が険しくなる。
『けど逆にそこから推測する事が出来たわ。まず相手は転移系の魔法ではなくスキルを使っていることね』
「どうしてそう思ったのですか?」
ミライが尋ねる。
『あまりにも魔力が霧散して跡を追えなくなるのが早すぎるのよ。調べてたけど、レッドドラゴンが召喚されて1日も経ってないわ。アカリの時に気付くべきだったけど、あまりにも早すぎる。これは魔法では不可能よ』
「なるほど…」
『だからこれはアカリの時と同一犯って考えて良さそうね』
:どういうこと?
:ミライちゃん説明プリーズ
:オレらにもわかる様に解説して
:魔法じゃなくてスキルってどうしてわかるんだ?
:それ、スキルに関しては謎な事が多いのにどうして?
「すいませんが、これを説明してる時間がないんです」
『悪いわね』
ミライとノアは申し訳なさそうに言う。
「それと私たちは今から組合に報告するので配信を終わりますね。お疲れ様でした」
『お疲れ』
そうして急遽配信を切ミライ。
:えぇ…
:とりあえずお疲れ様?
:なんか急に様子がおかしくなったよな
:それ
:何あったんだろうか?
:明日に答えられるようにするって言ってたけど…
:とりあえず待つしかないのかな?
アカリ:ミライちゃん……
:アカリちゃんも心配だよな
そうして釈然としない視聴者を置いていくように配信は終わるのであった。
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ここまで読んでくださりありがとうございます
何故ミライとノアの様子がおかしくなったのでしょうかね?
作者なりにこの世界の魔法とスキルの考えがあるんですが、上手く出来たらいいなぁと思ってます。(しょうもないと思ったら作者のレベルがその程度だと思ってください)
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