第27話 対談

「まず、大森おおもりさん、本社社屋火災の件では、お見舞い申し上げます。」

越子えつが切り出す。

「被害状況など、差し支えがないところで、教えていただけますか?」


終活の社長は、いけしゃあしゃあと答える。

「ご心配いただきありがとうございます。」

「幸い、スタッフは、退社後だったりリモートだったりで、

無人でしたから、人的被害はありません。」

「これまた幸いに、今のところ隣近所への延焼もないようで。」


「ところで、こちらの建物は、

データセンターにもなっていたと伺っていますが、

ご商売への影響は? 

利用者の方への信用に関わることではありませんか?」


「はい、その件に関しましては、ご心配にはおよびません。

大阪にバックアップの施設がありまして、

直ちにシステムを切り替えましたから、なんら支障はありません。」


そこへ俺は割り込む。

、じゃないでしょ。、でしょ。

自作自演の爆発でしょ!」


「ほら、この瞬発力!素晴らしいでしょう!」

大森おおもり社長は、立ち上がって拍手する。

「こちらが今日の主役、作家の美仁有びにゅう 様です。」


「なんで!?俺を肯定するんだ!?

俺が生きていると都合が悪いんじゃなかったのか?」


「これが当社の研究開発の成果、

このアンドロイドは、大阪のサーバーにあるAIが制御しています。」


「はぁあぁぁぁ!!!!アホか!

俺は生身の人間だ!美乳びにゅうは、死んじゃいない。

俺は生きているんだよ。」

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