第16話 4ヶ月前の定例ミーティング

「5月14日、本日の定例ミーティングを始めます。

よろしくお願いします。」


【よろ。】


「いよいよ、本日から毎朝新聞の連載が始まりました。

各メディア、WEBサイトの反応の収集をお願いします。」


【了解。】


「本日の予定は、、、、スケジュールアプリは、空白ですが、

脳内はどうなってますか。」


【脳内は、、、、気分転換を欲しているようだな。

死後二ヶ月ほど経過して、この生活が飽きて来たようだ。

日帰りで温泉にでも行こうかと思っているよ。】


「わかりました。行動計画詳細は随時報告してください。」

「あと、少し脳波に異常が見られますが、、、。」


【あぁ、昨晩ちょっと飲みすぎたようだな。そのせいかな。】


「最近、アルコール依存症の傾向ありですね。

ホテルスタッフに一報入れておきます。」


「あと、特に特記事項ありませんか?」


【こんなもんじゃないかな。】


「承知しました。引き続き、執筆作業進めてください、、、。」

「以上です。」

業務日誌アプリを閉じる。






【お疲れ様。】


「お疲れ様でした。、、、、はぁ、ねぇマコたん!何よ今度の新作!?」


【何だよ、みゆき。】


「あの主人公、私でしょう!?恥ずいから、やめてよ!」


【愛するみゆきと俺の大切な思い出なんだ。】


「だから、それが恥ずかしいの!

マコたんもそんなこと言える人じゃなかったでしょ。」


【まあ、恥ずかしいという感覚に関しては、修正の余地ありだな。】


「作家AIとしては、致命的じゃないの!?

大丈夫!?」


【みゆきからも開発スタッフに一言ひとこと言っておいてくれ。】


「、、、ねぇ、あの時、私はまだガキだったんだけどさ、

ちょっとぐらいは、欲情なかったの。」


【みゆきもストレートに言うね。】


「本人には言えないもん。」


【あの時は、教師としての理性が96パーセントだったからな。】


「じゃあ、残りの4パーセントは何?」


【疲れてたから、早く寝たかった。睡眠の方ね。】


「何それ!、、、じゃあ、今は?」


【28歳になったみゆき?】


「そう。今ならどうしたい?」


【寝たい。の方ね。】


「それ死語。」

「そうか、、、。ムフ。」


【ムフ、っていいね。】

【俺に手足を作ってくれ。今すぐに】


「何それ。口説いてるの?」


【次の新作、ボディを欲しがる生成AIの話、どうかな?】


「プロット上げてね。楽しみにしてるわ。」

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