第11話 脱出作戦
盾が大地の情報をソライへと伝達してきた。
「ニイル、盾からの情報がきた。」
ニイルは聞き漏らすまいと耳をすませる。
「ここから1キロ先に大地のエネルギーレベルがマックスの丘があって、
天地と繋がり光の柱が立っていて安全みたいだ。
俺がそこまで子供達を数名づつ連れて行こうと思う。」
そこまで一気に話すと顔を引き締め、何事か決心するように告げた。
「ニイルは最後迄残って子供達を守って欲しい。」
ニイルを置いていく事は苦渋の選択だが
全員を助ける為には盾と短剣の光を維持できる
ニイルに残ってもらうしか方法がない。
ソライの提案にニイルは表情を引き締め力強くうなづく。
お互い見つめあい、ここから脱出する決意を共有する。
振り切る様にソライは自分達を囲んでいる
盾と短剣の光の球体を手で押し広げた。
そして初回は小さい子数人を選び、
自分の体に全員から集めた腰ひもでぐるぐる巻きにした。
盾と短剣は残った子たちの為に置いていかなければならず、
飛び立つ自分と子供達は防御なしで移動するしかない。
飛び出してからナイフが届く高さあたりまでが一番危険だと一瞬で考えた。
ニイルに向かって「俺たちが上がるまで盾をやや上向きにしてくれ。」と頼む。
きょとんとするニイルに理由を説明する。
「盾は動かしてからすぐが一番強いパワーを発揮する。
最初の一瞬、ニイル達と俺達両方を守るパワーを出すと思うから、
俺はその最初の一瞬で一気に上昇する。」
言葉をきり、念を押すように指をたて、話を続ける。
「でもすぐに盾を戻して。じゃないと地上にいるニイル達が
襲われても助けられないから。」
「わかった。合図と共に盾を傾けて、すぐ戻すから!ソライ気を付けて!」
ニイルは心配そうな顔をする。
そうこうしている内に捕まえようと走ってきた兵士達が
バラバラと到着し始め、球体にナイフを突き刺すが
傷すらつける事ができない。
仕方なく球体の周りを取り囲み、陰湿な目つきで隙を狙う。
「それじゃ行くから、みんな気をつけろよ。
ニイル、1から数えるから5になったら盾を上に向けて。」
ニイルに声をかけ、ソライは一緒にいく子供達にも声を掛けた。
「じゃ、俺にしっかりつかまって。」
青白い顔の子供達をしっかりと抱き、掛け声をかける。
「1、2、3、4」
「5」と共に急上昇する。
兵士達は次々にナイフを投げてくるが、
盾の守りのエネルギーによって全て跳ね返した。
そんな中、顔に傷のある兵士がナイフを正確にソライに向かって投げつけてきた。
ちょうど盾の守りのエネルギーが届かない高さに達し、
ナイフは上空のソライの腕を捉える。
「ソライ!!」
ニイルの叫び声を聞きながら、
ソライは生まれてはじめての痛みに顔をしかめ、
腕に刺さったナイフを振り落とした。
他の残党も次々にナイフを投げつけるがソライに達する前に下に落ちていく。
しかし顔に傷のある兵士が地上に落下したナイフを再び掴んだ。
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