第8話

下駄箱に向かっている時、先輩の声が聞こえた。



「青〜、入学式で可愛ー子いたー?俺彼女欲しー」


「お前が彼女欲しいとか知るかっての」


「えーケチー」



「…黒川先輩」



ぽつり、私の口から漏れ出た言葉は帰宅しようとしている生徒たちの騒音で消えていったであろうに…


ぱちり。



…先輩と目が合った。



「あっ」



私の口からは慌てた声が出た。



見てたのバレた。やばい。


私はそこから逃げるように靴を履き替えて学校から出た。

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