第2話
数年前のダンジョンが出現してすぐの記事を見つけたため、それを読んでいた。だが、そこから得られるものは何もない。職業とかをまとめているまとめサイトを見ている方が有効的だ。
早く明日にならないかなー。とワクワクしている。明日になれば友達とダンジョンに行くことが決まっている。もう親からの許可も出ているため、遮るものは誰もいない状況だ。
ダンジョンに入ってから真っ先に確認するのは自分が持っているスキルについてだ。そのスキルを確認し、ダンジョンに潜る。それが明日の予定だ。
この時期には人数が多くなることから、確認するために外に出るよう促される。ダンジョンに潜る許可が出るのは、一五歳になってからだ。そのため、この三月シーズンになれば、ダンジョンに潜り出す人が増えるのは当然のことだ。
初めてダンジョンに足を踏み入れた際に最初の職業とスキルが判明する。最低一個は確定になっており、このスキルで今後のダンジョン探索が変わると言っていいくらいに重要なものだ。
運が良ければ成功者に、運が悪ければ敗北者になる。そんなギャンブルをしているため、心臓が張り裂けそうなほどドキドキしている。当たれば脳汁が出るだろう。
そんなギャンブルみたいな最初のスキルだが、救済も存在している。それは、スキルブックがあることだ。ダンジョンのドロップや宝箱の中からスキルブックが手に入ることがある。
そのスキルブックがあれば、欲しいスキルを確定で手に入れることができる。だが、スキルブックを欲しがる人は大勢いる。もちろん最初のスキルが悪く、強いスキルを欲する人が基本だ。だが、今よりも強くなりたいと思うものも、スキルブックを欲しがる。そのため、値段がどんどん高まっているのだった。
魔物のドロップはスキルブックだけではない、武器もドロップするのだった。その武器は、効果がついているものが存在している。そんな武器たちも人気は高い。手に入れれば大金持ちになるのは間違いなしだ。
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