初めて壁を壊した日
めんたいこ
第1話
入学式-胸を躍らせて、桜の花びらが風に舞う並木道を駆け抜けて校門に向かう。その日私は、彼と出会った…
私立朱桜(すおう)高等学園。入学の決め手は、制服の可愛らしさだ。校則は、他の高校と比べると厳しいだろうが、妖(あやかし)や、獣人の受け入れ体制や、様々な専攻科もあり、たくさんの生徒がこの学園への入学を希望する。
「まずい!遅刻しちゃう!!」
私は、寝癖も直さずに家を飛び出した。せっかくの入学式、憧れの制服に身を包み憧れの学校に向かうというのに我ながら、だらしない格好をしていた。
(獣人とか、妖の生徒も多いからな〜漫画でしか見た事なかったけど、見るのが楽しみだなぁ)そんな事を思いながら、目の前に見える校門をくぐり抜けた。 -ドンッ
私は、180cmはあるであろう誰かにぶつかってしまった。
「っ?!ごめんなさい!!」
「大丈夫だよ。それより、君は?どこか怪我とかしてない?」
私がぶつかってしまった“彼”は、私を優しく支えてくれた。どこか心地よい声は、安心感をくれた。
彼の顔を見て、思わず見とれてしまった…肩ほどの長さの白髪は、金の留め具でハーフアップにされていて、切れ長の赤い瞳が、私を優しく見つめていた。
「……」 私は、息をするのも忘れてしまった。
「大丈夫?」
彼は、困ったように眉をひそめて、私の顔を覗いた。
「あっ…その、あなたが、あまりにも綺麗だから…」
私は、人見知りだと自覚している。それでも、彼を前にして、勝手に言葉が漏れ出していた。
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