TSした社畜リーマン異世界で無双しますが問題あります?
重巡利根
第1話 社畜リーマン、異世界へ
あーあ。。。
今日も残業・・・
終電に乗れるかなぁ・・・
ここ数か月、まともに一日休んだことなかったなぁ・・・
やっと終わった。
もう身体がもうフラフラしてるし、頭の中が朦朧としてる。
ようやく一人暮らしのアパート近くまで帰ってきた。
鍵を開け、部屋に入っても、帰った気がしない。
台所は洗い忘れた食器やら、コンビニ弁当の容器だとか、ビールの空き缶やら
部屋の中もとっちらかったまま。。。
何も整理したり、掃除したりする気が起こらない。
スーツ姿のまま、ソファに倒れこむように寝てしまった。
ん?
ここはどこだ?
周りを見回すと、うっそうとした森の中にいる様だ。
だがなぜここに?
いや、こんなところにいるわけにもいかん・・・
会社へ行かねば。
そう考えてしまうところが社畜の社畜たる所以だろうけれど。
近くで水の流れる音が聞こえるぞ。
その音がする方へ歩いていくと、美しく透き通った水が流れる小川があった。
喉が渇いた。
その水を手ですくって飲もうと、水面に顔を近づけて、俺はびっくり仰天。
こ、これは・・・
俺の顔は薄汚いおっさんのそれではなく、見目麗しい美少女になっていた・・・
それも尖った耳、腰まで長い銀色の髪に褐色の肌。
ダークエルフだ。
俺も子供のころから異世界ファンタジー的な小説や漫画を読むのが好きだった。
その中に出てくるダークエルフのように、無尽蔵の体力や魔力を駆使して
冒険してみたいと思ったこともあった。
だけど、そんな事できるはずもないと思いはしていたが、
そんな世界に憧れは有った。
しかし実際に、自分がダークエルフに変身していると思うと・・・
そうだ。
ダークエルフなら魔法が使えるはずだ。
俺は近くに落ちていた小枝を振り「火を起こせ!」と言ってみた。
するとどうだろう。
俺の目の前で、ボッという音と共に、大きな火が起こったのだ。
メラメラと燃える、大きな炎。
やばいやばい・・・木に燃え移ったらどうしよう・・・
消さなきゃ!
川の水をすくっては、何度も炎にかけ、やっと火を消した。
ガサガサッという音がすると同時に、何やら人の気配がする。
ふっと後ろを振り返ると、美しい女騎士が俺に剣先を向けているのが見えた。
「キミはここでなにをしているのだ」
「何もしていないません」
俺はなぜここにいるのかもわからんし、なぜダークエルフになったかも解らん。
「なぜ私はここに居るのかも分かりません」
俺が危害を加える存在ではないことが分かったのか、
女騎士は剣を下ろし、俺に近づいてきた。
「私の名はナタリー・シェレル。ブードルニア王国騎士団の者だがキミの名は?」
俺の名前・・・
あの世界では山野雄太という名前だが、今の俺は女ダークエルフだし・・・
「ユウタと言います」
「変わった名だな。ユウタか」
通じたようだ。
「あの」
俺が無害だと知ったのか、彼女は剣を収め、帰ろうとした。
「なんだ?」
「この近くの街へ連れて行ってくれませんか?」
「それは構わんが、その姿でか?」
靴は履いておらず、あの昨日来ていたスーツのままだ。
「解った。街でキミに似合う服を買おう。では行くか」
「ありがとうございます」
ナタリーという名の女騎士について街へ向かったのだった。
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