第56話 奴隷解放編~第二回汚腐会
気付くといつもの部屋にいた。
前回は腐神が盛大に出迎えてくれたのだが、
何故か今日はまだここにいない。
ひょっとすると忘れてるのか?
一瞬不安がよぎるがここにいる以上
モルモルが現れるまでの間、退屈しのぎに周囲をぼんやりと眺めた。
床や天井のシミを数えようにも基本無色だから数えようもない。
それならばと壁を見てるとこれまでと明らかに違う事に気づいたのだ。
真っ白だったはずの部屋の壁だけがピンクに染まっていた。
どうしてすぐに気づかなかったのだろう・・・
壁紙でも張り替えたのかな・・
まさか自分でやったとか?
それならなかなかに器用だなあの腐神も・・・センスはダメダメだけどね。
などと考えているとがやがやと急に騒がしい声が聞こえてきた。
「いや~何もないところだけど上がって上がって~」
「はいモル様お邪魔しま~~す」
あれモルモル来たのかな?誰か連れがいるとか?
不思議に思い声のする方に顔を向けると・・・
「あ!ダーリン来ちゃった♡」
「ナターシャさん?何?どうして?」
「じゃじゃ~ん、栄えある2人目の使徒となったナタリンに本日お越しいただきました~」
「ナタリン?使徒になったって?」
「
わざわざ登場シーンを用意するとは・・・〇子の部屋かここは?
魔道具製造課の室内に祭壇をお願いしていた件で、無事支配人の許可が下り、元の世界日本で言うところの
信者になる事を了承してくれたドグマ氏、マニフェスさん、ナターシャさん達三人には簡単な作法を教えた。
みんなで
ナターシャさんの神頼みが通じたってわけだね。
なにかのどさくさで神に挨拶したいだとかなんとか言ってたでしょ。あれね。
神託を下せるのは基本的には使徒に対してだけなんだ。世界に厄災が迫っているような緊急時に敬虔な信者に対して神託の断片が下されることがあるそうだが、そう頻繁に起こる事じゃないんだって。
ただ、神との親和性が極端に高い場合にはこうして突如神託が下されることもあるみたいで、現にナタリンとしてこの場にいるってわけさ。
親和性の高さって言うと・・やはりナターシャさんの好みの問題なのだろう。
ジャンルは違うが片やおい、片やショタコン。
この世界ではまだまだ同好の士が少ない者同士通じ合うものがあったのだろう。
「モル様誤解です。確かに私は少年を好ましく思います。ですが、究極的には育成したいのです。自ら目をかけ、育み、愛でる。そうして、しっかり育ったところでおいしくいただきたいのです。」
「そっか~。光源氏で言う若紫ってことだ」
「光る原人はわかりませんが、ラングさんは私のまさに理想なんです。いつか嫁に行きたいのです。もうかなり行き遅れてるんですがね 笑」
「あの~本人を目の前に本音が過ぎますよ~。話題変えませんか~」
「いえ、先生!女性にここまで言わせたのですから、男として何か言う事はないんですか?ナタリンの事をどう思ってます?」
「いや~、あのどぎつい発言の後で理想だなんだ言われてもなぁ。」
「先ほどのはあれです。女子会トークをたまたま聞かれちゃった的な?だからあそこはカットで!」
「ラングさん、あと10年したら結婚してください。別に
だめだこりゃ・・・。
あくが強い女性二人を相手に話を続けるのはかなりの苦痛だったので強引に話題を変える事にした。
「モルモルさんや、つかぬ事を聞きたいのじゃが・・・」
「なんじゃじいさん」
「それがの、神石というのを知っとるかね?」
「ふ~む、神石なら知らない事もないがの・・」
「今神石を手に入れたいとお願いされておっての・・・」
ノリのいいモルモルは話題をそらされた事にも気づかず貴重な情報をもたらしてくれた。
やはり神石はゴーレムの核で間違いないようだ。
だが厳密に言えば世界の各所にある遺跡の動力というのが本当らしい。ゴーレムは遺跡を警護するためその動力を流用したものに過ぎないのだと。
遺跡は言わば巨大な送受信アンテナのようなもので、神頼システムに情報を集める役割があるんだそうだ。それらの創造主は原神と呼ばれる最上位の神であり、上級神よりさらに上位の存在なんだとか。
モルモルが知る限りでは神石を生み出せるのは原神だけであり、その原神によって代理権限を付託された遺跡守護者なら何か有用な情報を持っているかもしれないとの事だった。
話が変な方向にそれたため、大急ぎではあったが現状の報告と、今後の方針について確認を済ませた。信仰の拠点ができた事や信者が増えた事をモルモルも喜んでくれた。ピンク部屋の理由がこれらの成果によるものだと聞かされて、神力の無駄使いはやめるように
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