第39話

來人の部屋に付くと、やっぱり來人は完全に教える気を失っていてベッドに倒れこむ。


私は慌てて教科書とノートを開いた。




「待って寝ないで!教えてよ!」




うつ伏せに転がってしまった來人は根むそうにうぅんと唸った。


もうナルコレプシーじゃないんだから!


ていうか元々來人は違ったわけだけど!




「んー。じゃあ、それ解けよ」


「それってどれよ!ていうか解いてる間に寝る気でしょ」


「んー」


「寝るなぁ~」




來人の背中をわさわさと押しながら揺らした。


寝る耐性になった來人は私にも止められない。


ナルコレプシーとか関係なく、來人はやたらと寝る。

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