(彼はとっても傲慢な先生)

第32話

「…どこをどう応用すればいいのか」


「…」


「…が、わからない…です」


「…」




もうすぐ期末テストだ。


約束通り來人に勉強を教えてくれることになり、二人で図書室にやってきた放課後。


一番苦手な数学に向き合うこと一時間。


來人の教え方は凄くわかりやすくて基本はスルスルと理解できた。


…が、いざ応用となるとさっぱりで。


來人があたしがあまりに応用できないからイライラし始めていた。




「お前、ちゃんと覚えた基礎をいかして計算しろよ」


「…してるつもりなんだけど」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る