手は使わない。

第1話

あ、またいる。




学校へ行く途中にある、閉鎖された小さな小学校。


そこには、毎朝1人の女の子がいる。


女の子はいつも、グラウンドにあるベンチに腰掛けている。ある朝は本を読んでいたり、ある朝は音楽を聞いていたり。



俺はその子を横目で見ながら、ゆっくり歩く。






今日も、いつものように小学校の門の前を、

通り過ぎようとした…のだが。





「ねえ、」



綺麗な、声がした。





思わず振り返ると、あの子と目が合う。




「…、お、れ?」



「うん。」



びっくりして、噛んでしまった。

なんというか…しゃべるんだ…なんて。

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