第12話

2時間の映画はあっという間に終わっていて、



特に話す事も無く映画館を出た。



すでに暗くなっている空を見て、



「家はどこだ?」



「あっち」



と指差す方を見た。



その方角はオレの知る限り、街灯が壊れた道が幾つかあって、



更に最近強姦魔がうろついていると聞いた所で、



「……、送ろう」



気がついたらまた、変な事を口走っていた。



そいつはオレの後を足早について来て、



大きな交差点に迫った所でそいつが口を開いた。



「あの…家、この辺なので、もう大丈夫です」



「…そうか」



オレは踵を返す事にした。

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