王様ランチの作り方

まさかの告白

第2話

「仲原花柄、俺と付き合え!」




「…へ?」




その言葉に私は思い切り目を見開いて目の前の彼を見つめた。




放課後の教室。

日直だった私が誰もいない教室で、一人日誌を書き終え席を立った瞬間だった。




いきなり彼は教室の後ろのドアから中に入って来て、驚き固まっている私に今の言葉を告げたのだった。




仲原花柄(ナカハラカエ)とは私の名前。

高校二年生、三月生まれの牡羊座。


特技は妄想で、チャームポイントとも言えないポイントは

トロくて鈍臭い事。



クラスでも有名なドジっ子ちゃんだ。




セミロングの黒髪に膝下のスカート、シャツのボタンもきっちり閉める。




良い意味で真面目な生徒、悪い意味で面白味の無いダサい女の子。


って感じ…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る