第14話

「うーん。そうだよね…聴いてみようかな…でもメンタル持つかな…」


「もし橘さんが女を好きだとしても碧の事は眼中にないと思うけどな」




悩む私に同じ班の男子のうちの一人、良平が言った。




「本当、お前のそう言う余計な事言うところどうにかした方がいいよ」


「俺はお前のそう言う口の悪いところどうにかした方がいいと思うわ」




ああ言えばこう言うとはこのことだろう。本当に腹が立つ。




「じゃあ、良平、考えてみて。私が言葉遣いも丁寧で清楚な女子になるところ想像してみ?どうよ?吐きそうだろ?」




言えば、少し考える三人。


そして口を揃えて、うん、無理、と頷いた。



それもそれで腹が立つが、自分で想像しても吐きそうになる。無理だ。




「でも、まあ、碧って見た目は良いからね」




そしてもう一人の男子、馨が言った。




「おい、失礼だな」




言えば、碧怖いよ、と馨は笑った。


馨も馨で優しそうな好青年の割に言う事は良平と変わらない。



碧は悲しいです。

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