第5話 パーティー

十六夜と来未が付き合ったという話は天元中に響き渡っていた。

「逆にくっついてなくてびっくりだよー!良かったね、来未ちゃん!」

「ま、まぁな……!」

来未が恥ずかしそうに頬をかく。

「おいロリ。あんまからかうな。」

十六夜がケラケラと笑いながらそう告げる。

「アタシだって恥ずかしいんだからな!」

「へぇ?ならこういうのはどうだ?」

そう言うと十六夜は来未にキスをする。

おおー!と完成があがる。

「い、十六夜……」

「いいか、来未は俺のもんだ!盗ったらぶっとばすからな!」

十六夜が来未を抱き寄せてそう告げる。

「とらないとらない。」

「彩さん、その子達が新入りの?」

オレンジ色の短髪の青年が彩に問いかける。

「うん!九十九十六夜君と因幡来未ちゃん!」

「なるほど。あ、俺は奏 光といいます。」

「九十九十六夜だ」

「因幡来未。よろしくな、光」

十六夜と来未はそれぞれ自己紹介をすると一気にお祝いムードになる。

酒を飲もうとした彩を必死に止める来未だったり、それを見て楽しむ十六夜。

助けろよ、と誰かが告げる。


今宵の月は満月だった。

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