スーパー最強勇者伝〜絶対に世界を救う〜

五土 上

第1話 滅亡まで後3分

2025年3月X日。突如として世界は爆炎に包まれた。

人類は抵抗すら出来ず、絶滅の危機に瀕していた。

この物語は、そんな世界を救う物語だ!


世界滅亡直前


『やったー!卒業だぜー!』

『うぅ…先輩ぃ…』

『お母さん、お父さん…今までありがとう…』

… …

めっちゃ浮かれてる男子、めっちゃ泣いてる後輩女子、めっちゃ泣く女子。

そう、今日は卒業式!だった!

そう、終わったのだ…卒業したのだ…

その事実を改めて考えると途端に涙が出てきた。


『どうしたんだよ!いきなり泣いてさ!』

『…いや泣いてもいいだろ。』


いや泣いてもいいだろ。卒業式だぞ。

普通に頭が飛んでいるこの男は「夜桜 煌真」。

無駄に名前がかっこいいだけで基本バカだ。


『確かに、ところでさ今か』


煌真が言い終わる前にとてつもない轟音が鳴り響き、その場にいる全員が振り返る。実際に聞いた事は無い。だが、例えるなら火山が噴火したような音が校舎から聞こえる。


『な、何?』

『演出?』

『そんなもの、この古い校舎に出来る訳ないだろ。』

『爆弾が仕掛けられてたんだよ。』


怖がる子供達を大人達が冗談を言ったりしてザワザワと先程静まってしまった声が元に戻る。


『なんだったんだろうな。煌真。』


いつもとは比べ物にならない程に真剣な眼差しで校舎を見つめていた。


『…煌真?』

『…来る!皆、逃げろ!』


黙ったかと思えばいきなり大声を出す煌真に驚いた。


『見えないか?春人!』

『えぇ?』


改めて校舎を見ると奥から噴火のようにマグマが吹き出ている!


『校舎からマグマが…』


厳密に言うと校舎の裏には山が連なっているため、本当に火山の噴火なのか?ここ活火山なの?

既に辺りに熱気が立ちこめている。てか熱すぎて死にそう。


『逃げてください!』


懸命に煌真は呼びかけているが、また轟音が鳴り響き、雨のようにマグマが落ちてくる。皆恐怖で足が動かない。無論自分も含まれている。


『うぅ…』

『熱い…よ…』


次々と倒れていく人達、マグマの勢いも増すばかりで、少なくとも校舎周辺は飲み込まれてしまった。


意識が薄れゆく中、僕は思った。


「煌真…良い奴だったな…🥹‪」

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