旅行に来ただけなのに
OROCHI@PLEC
第1話
なぜ、何故なの。
私はただ旅行に来ただけなのに。
初めて国から出て緊張したけど、楽しみにしていた旅行だった。
なのに何故こうなってしまったのか。
最初の方は順調だった。
広大なそびえ立つ神秘的な美しい山々を見て、登った。
山頂からの景色はとても綺麗だった。
空も青く輝いていた。
透き通ったマリンブルーの海も見た。
潜ってみたら綺麗な魚もたくさんいた。
一回巨大な魚に襲われたけど、なんとか逃げられた。
名前は知らないけど、とても芸術的な建築物も見た。
変な肖像画や可笑しな彫像も見た。
旅行はとても充実していた。
とても楽しかった。
そう、ここまでは。
私がこんなふうに観光していた時だった。
急に怪しい黒いかげが飛び出してきた。
そして無言で、私に黒い何かを向けて攻撃してきたのだ!
私は必死に逃げた。
逃げて逃げて逃げた。
でも奴らはハイエナの如くどこまでも追ってきた。
そして、ついには力付き、網に捕えられて、私は捕まってしまった。
手と足に何かをつけられて動けなくされた後、何かを刺された。
刺された後、急に眠くなったが私は力を振り絞って私は叫んだ。
「なぜ同じ生命体なのに、こんなことができるの! 早く解放して!」
しかし、この叫びもただ虚しく響いただけだった。
そして私は意識を失った。
次に目を覚ましたら、どこかの台の上だった。
さっきと似たような奴らが白い服を身につけていて、手にはナイフが握られている。
私は暴れたが手足はしっかりと固定されていて動く様子もない。
「やめて! やめて!」
いくら叫んでも反応はない。彼らは表情一つ変えずに、ただ私を見ている。
そしてまた何かを刺される。
眠くなりながら私は思った。
ああ、もう終わりだ。
私は殺される。家族だっているのに。
どこで間違えたのだろう。
私はただ旅行に来ただけなのに。
なぜ私は殺されるのだろう。
な、ぜ?何故なの。
私が何をしたっていうの?
何もしていないのに私を殺すの?
おかしいでしょ?
こいつらを許さない。
絶対に許さない。
死んでも、一生こいつらを呪ってやる。
そして笑いながら私は言う。
「あなたたちは近いうちに滅亡する。これは決定事項。Go to hell」
そうして私は意識を失った。
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