第28話

ざばぁっ

激しい水音に、振り向く。

「よくも突き落としてくれたなぁ?」

光がぜえぜえ肩で息をしながら湖から上がって来た。

「し。しぶといわ・・・・・・」

思わず呆然と呟いたかぐや姫に

「なんだとぉ?」

光がますますいきり立つ。

だが、周囲の景色がとけて流れゆくのに気が付き、光は辺りを見回した。

「・・・・・・なんだ?」

かぐや姫は視線を落とし、震えながら囁く。

「もう。この世界は、終わりなの。あの望樹の実が創りだした幻影だから。本物は、この湖だけ。これは。月の泉の水が満たされた水盤から出来ているの」

「終わり・・・・・・?」

「そうよ。だから、お願い光。早く、水の中へ。この中ならば人の世とも繋がっている。輪廻転生ができる。もう一度、生まれ変わることが、できる」

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