第十三話 家のダンジョン攻略! 2階層へ

 2階層:暗闇の試練


 二階層へと続く階段を降りると、急に辺りが暗闇に包まれた。


「……ちょっと、暗すぎない?」


 仙狐ちゃんが不安そうに呟く。確かに、さっきまでの明るさが嘘のように、ほぼ視界ゼロの状態だ。


「これ、何かの仕掛けか?」


 私が慎重に歩を進めると、足元が少しぬかるんでいるのに気づいた。その瞬間??


「シャアアアアア!!」


 突如、周囲に無数の赤い光が浮かび上がった。それは、大量の光る目。つまり、モンスターの目だった。


「うわっ!? 何これ!?」


「どうやら、暗闇の中で活動するモンスターみたいだね……!」


 仙狐ちゃんが冷静に分析する。そして、その正体が姿を現した。


「ダークスネーク……!」


 黒い鱗に覆われた蛇型モンスターが何匹もとぐろを巻いている。鋭い牙が光り、毒を持っていることは明白だった。


「くるよ! 気をつけて!」


 私はすぐに戦闘態勢に入る。仙狐ちゃんも扇子を構え、いつでも術を使えるように準備する。


「まずは数を減らさないと!」


 私は一匹のダークスネークに飛びかかり、刀を振るう。しかし??


「シュッ!」


「消えた!?」


 ダークスネークはまるで影に溶けるように姿を消し、次の瞬間、別の場所から現れて牙を突き立てようとした。


「危ない!」


 仙狐ちゃんが手を素早く動かし、狐火の術を発動する。


「焔舞(えんぶ)!」


 蒼い狐火が舞い、ダークスネークを包み込む。蛇は一瞬のけぞり、怯んだ。


「今だ!」


 私は迷わず追撃をかけ、刀で一匹のダークスネークを斬り裂いた。


「シュルルル……」


 煙のように消え去る蛇。しかし、まだまだ数は多い。


「このままだとキリがないね……」


 仙狐ちゃんが冷静に状況を判断する。


「何か突破口を探さないと!」


 私は辺りを見回し、この暗闇がダークスネークの有利なフィールドであることを理解した。


「もしかして、ここの暗闇をどうにかすれば……!」


「ふむ、それなら試す価値あるかも!」


 仙狐ちゃんは扇子を大きく振り上げ、詠唱を始める。


「陽炎の舞!」


 彼女の周囲に白い狐火がいくつも生まれ、それが天井へと飛んでいく。そして、まるで太陽が昇るように、ダンジョンの中が一気に明るくなった。


「これなら!」


 ダークスネークたちは突然の光に怯え、動きが鈍くなる。


「今がチャンス!」


 私は素早く駆け寄り、次々と斬撃を繰り出す。仙狐ちゃんも狐火で援護し、ついに最後の一匹を倒した。


「ふう……なんとかなったね」


「うん、でも気を抜かないようにしよう」


 私たちは慎重に進みながら、次の階層を目指す。


「3階層……今度はどんな試練が待っているのかな?」


 こうして、私たちのダンジョン攻略は続いていくのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る