麗明のマキ

仮実谷 望

第一話 麗明術

 朝早く起きたマキは執事に起こされる。


「お嬢様……マキ様……起きましたか」


「セバスおはよう」


 マキはいつも通り起きた。


 でもまだ年齢15歳にしてマキは堕落に溺れていた。引き籠り。堕落人の勢いは止まらない。


「ふわわわぁ~眠いもうひと眠り」


「お嬢様唯一の跡取りなんですよあなたは」


「お母さまお父様もういないもんね~」


 両親とも交通事故で失った。


 でもそんなに悔しくない。


 お父様は優しかったけどお母さまの意見には逆らわなかった。


 でもそんなことはどうでも良い。


 マキは最大にして最高のスリルを味わいたかった。


「どんなことでもしたい、どんなことでもなりたい」


 いつもひとりぼっちだった。


 書斎に行く。


 お父さんの書斎だ。


 でもなんかいつもより早く来てしまったようだ気がする。


 書斎の本の隙間が光っている。


 なにこれ?


 一冊の本が光っている。


 なんだこれ麗明の本?


 読むと不思議な激痛が走る。


 脳みそが沸騰する。走るような激痛が収まる。そして幻聴。

【麗明術を覚えた。麗明術その一、自空間を覚えた】


 麗明術?? 自空間。なんだよそれは


 自空間ってなに??


 使うために何がいるか。少し試したい。

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