丹色と紙の形代

花森遊梨(はなもりゆうり)

朧げな過去

わたしのおばあちゃんは子供が生まれると紙の人形を作った、いつも子供である私のの傍らにおいて、もう一人の子のように育てていた。


わたしは、おばあちゃんにおなかがすいたと伝えた

「今、綱渡りをしてるんだ、ちょっと待ってくれよ」


すごくおなかがすいた。


「ミルクはウィーフィット島を一周するまでまっておくれよ」


寒くなってきた はやくして…


「静かにしてくれ、いまアタシのバランス感覚の限界に挑んでるんだ、そしたらミルクをくれてやるよ」



へやががくらくなってき……



今ならわかる。私は育てられていなかったと。

よく神様に「実の娘を栄養失調にしやがって、もう二度目はない」と子供を取り上げられなかったなとも思う。


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